「足がむくんでいるのはどうして?」
「足のむくみを解消するにはどんな方法があるの?」
足のむくみを感じて過ごしている人は多いのが現状です。
本記事では、足のむくみの原因について解説しながら、足のむくみで受診する診療科や足のむくみの対処法などについてご紹介します。
- 足のむくみの原因
- 足のむくみで受診する診療科
- 足のむくみの対処法
- 座って足のむくみを解消する方法
ぜひ最後までご覧いただき、足のむくみで悩んでいる方は参考にしてください。 足のむくみに悩まされていませんか。もしくは足にむくみがある人の介護や看護を行った経験がありますか。足がむくむ原因には様々なものがあります。本記事では足のむくみの原因と対処法について、以下の点を中心にご紹介します。 […]
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足のむくみの原因とは
足のむくみは、よく見られる症状の1つです。
足のむくみの原因はさまざまであり、大きく分けて一過性のものと慢性的なものがあります。
それぞれの原因について詳しく見てみましょう。
一過性のもの
一過性のむくみは、生活習慣に原因がある場合が多いようです。
主な原因は、以下のようなものがあります。
長時間の同一姿勢
立ち仕事やデスクワークなど長時間同じ姿勢でいると、ふくらはぎの筋肉の動きが少なくなり、筋肉の収縮機能が低下してしまいます。
その結果、足からの血液が心臓のほうへ戻りにくくなり、うっ滞してしまうことで足のむくみにつながります。
筋力の低下
運動不足などでふくらはぎの筋力が低下すると、足の血液を心臓に戻しにくくなり、足のむくみにつながります。
ダイエット
ダイエットにより、足の筋力が低下すると、足の血液を心臓に戻すポンプ作用がうまく働かなくなり、むくみにつながります。
塩分のとりすぎ
外食やレトルト食品などの味が濃く、塩分が高い食べ物をとりすぎることで、むくみにつながります。
塩分には水分を体内に溜め込む性質があるため、余分な水分をうまく排出できなくなってしまい、むくみにつながります。
ビタミン・ミネラル・タンパク質不足
体内のカリウム・カルシウム・マグネシウムなどのミネラルやビタミンB1・タンパク質が不足すると、むくみにつながります。
アルコールの過剰摂取
アルコールは血管内を脱水状態にしてしまう作用があります。
アルコールを過剰摂取することで体の水分が失われ、血液濃度が高くなります。
血液濃度が高くなると、体は血液濃度を低くするために血管内に水分を取り込もうとします。
取り込んだ水分の一部がむくみにつながります。
体温調節不足
温度変化のない環境で長時間過ごすことで、体温を調節する自律神経の働きが低下します。その結果、水分の代謝も低下してしまい、むくみにつながります。
体の冷え
血行不良で体が冷えると、足の毛細血管まで十分な血液が循環しなくなります。
それに伴い、血液やリンパの流れが停滞し、むくみにつながります。
薬の副作用
副腎皮質ステロイド、非ステロイド抗炎症剤、カルシウム拮抗剤(高血圧の薬)などの副作用として、むくみが見られることがあります。
女性特有のむくみ
男性に比べて女性は筋肉量が少ないため、むくみが出やすい傾向にあります。
また、妊娠や生理などによるホルモンバランスの変化もむくみに影響します。
慢性的なもの
一過性のむくみの原因に該当しない慢性的なむくみの場合は、数日間むくみの症状が持続する状態になります。
慢性的なむくみは、以下のものが原因として考えられる場合があります。
- 心不全
- 腎不全
- 肝不全
- 内分泌疾患
- 甲状腺機能異常
- アレルギー性疾患
また、次のような症状があるときは、一度医療機関を受診しましょう。
- むくみが一日中もしくは何日も持続している
- 足の血管がボコボコと浮き出ている
- 足のむくみとともに痛みを伴っている
- 最近体重が増えた
- 両足以外にも顔やまぶたのむくみも見られる
- 尿量が少ない
- 坂道や階段で息切れがする
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足のむくみは何科を受診する?
足のむくみの症状がある場合は、一般的には内科を受診して相談してみると良いでしょう。
足のむくみの症状が出る病気には、循環器内科、血管外科、整形外科、糖尿病内科、皮膚科、神経内科など多岐に渡ります。
足のむくみの症状以外にもさまざまな全身症状が見られる場合は、その症状により腎臓内科、循環器内科、消化器内科などの専門医を受診しましょう。
足のむくみ以外にも見られる症状について、原因別に詳しく見てみましょう。
腎臓が原因の場合
腎臓の機能が低下すると、体内の余分な水分をうまく排出することができなくなるため、むくみの症状につながります。
足のむくみはくるぶし周辺から左右対称に見られます。むくんでいるところを指で押すと、へこんですぐには戻らないような症状が見られます。
足のむくみとともに、以下のような症状が見られる方は、腎臓内科を受診しましょう。
夜間の尿量の増加 | 息切れや疲労感 |
まぶたなど目の周りのむくみ | 食欲低下 |
高血圧 | 皮膚の掻痒感 |
心臓が原因の場合
心臓の機能が低下すると、末梢から心臓に戻る血液が停滞してしまうため、足のむくみの症状につながります。
足のむくみとともに以下の症状がある方は、循環器内科を受診しましょう。
疲労感 | 息苦しさ | 体重増加 |
倦怠感 | 食欲低下 | 冷え |
脱力感 | 腹部膨満感 | 集中力の低下 |
動悸 | 嘔吐 | トイレが頻回になる |
息切れ | 吐き気 | 夜間の尿量の増加 |
肝臓が原因
肝臓の機能が低下すると、体内のタンパク質の1つであるアルブミンが十分に合成されなくなります。
その結果、血液中のアルブミン濃度が低下して浸透圧が低くなり、血管内から外へ水分が漏れてしまいます。
血管外へ水分が漏れると、腹水が溜まったり、足のむくみの症状につながります。
足のむくみとともに、以下のような症状がある方は消化器内科を受診しましょう。
- 倦怠感
- 腹部膨満感
- 吐き気
- 皮膚が黄色っぽい
- 尿の色が濃くなる
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一時的な足のむくみの対処法
一時的な足のむくみを予防するには、生活習慣を改善する必要があります。
足のむくみの対処法について詳しく見てみましょう。
水分と塩分控えめの食事をとろう
食生活ではむくみの主成分である水分と塩分控えめの食事、塩分の排出を促進するカリウムや血流を促進するビタミンEを積極的に摂取するように心がけましょう。
足の血流を促進しよう
ウォーキングなどの適度な運動や簡単なストレッチ、マッサージなどを行い、足の血流を促進しましょう。
冷えから予防しよう
体を冷えから予防するために、エアコンなどの冷風が直接あたらないようにしましょう。
弾性ストッキングを利用しよう
足を適度に圧迫することで足のむくみを軽減してくれる、弾性ストッキングを利用しましょう。
十分な休息をとりましょう
横になることで循環血液量が増え、体内の余分な水分を尿として排泄するので、むくみが軽減します。
寝る時に足の下に枕を入れるなど、足を少し高くするのも効果的です。
足のむくみは座っても解消できる
長時間の立ち仕事などで足のむくみを感じる方は多いでしょう。
積極的に足の筋肉を動かすことは、下半身の血流を促進し、足のむくみの解消に有効です。
足の血流を促進し、むくみを軽減する簡単なストレッチをご紹介しましょう。
ふくらはぎの運動1
効果:静脈の血行を促進することで血液循環が良くなります
1. 立ったまま、その場で足踏みをします
2. 移動できる場所がある場合は周辺を少し歩きましょう
ふくらはぎの運動2
効果:全身の血液循環を促進し、首や肩こりも解消します
1. 椅子に深く腰を掛けます
2. 膝を伸ばし、足を持ち上げます
3. そのままの状態でつま先を上下させます
出典:厚生労働省【[ストレッチ5] 足がむくんだ|東京ストレッチ物語|ポジシェア|こころの耳】
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足のむくみ何科まとめ
ここまで、足のむくみは何科を受診?原因や考えられる病気や解消法についてお伝えしてきました。
- 足のむくみの原因はさまざまであり、一過性のものと慢性的なものがある
- 足のむくみで受診する科は一般的には内科を受診する
- 足のむくみの対処法には食事、運動、弾性ストッキングの利用、休息などがある
- 足のむくみを解消する方法に、座ってできる簡単なストレッチがある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。