介護生活を送る上で欠かせないケアマネージャー。
ケアマネージャーにも色々なタイプの人がいて、相性が悪いケアマネージャーに当たってしまうこともあります。
自分と相性が合わないケアマネージャーを他のケアマネージャーに変更したいときはどうしたらよいのでしょうか?
また、注意点はどのようなものでしょうか?
ケアマネージャーの変更について以下の点を中心に解説します。
- ケアマネージャー変更の注意点
- 注意すべきケアマネージャーの特徴
- 良いケアマネージャーの選び方
ケアマネージャーを変更する際の参考にしていただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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ケアマネージャーは変更できる?
結論から言うと、ケアマネージャーはいつでも変更することが可能です。
ケアマネージャーとは、介護保険に関する専門家で介護を必要としている人が円滑に介護サービスを受けられるようにサポートする役割を担います。
ケアマネージャーも人間ですので、どうしても相性が存在するのは否めません。
ケアマネージャーとの相性は、今後の介護生活の質に直結します。
そのため、自分が納得できるケアマネージャーの人と関係を築くことが重要です。
地域包括支援センターに相談する
高齢者を支える総合相談窓口である、地域包括支援センターにケアマネージャー変更の相談をすることができます。
気軽に相談に行けるという点は地域包括支援センターに相談するメリットの一つです。
対象地域の65歳以上の人、またはその支援に関わっている人しか利用できない点に注意してください。
地域包括支援センターについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
市区町村の福祉課や介護保険課に相談する
自治体の福祉課や、介護保険課に相談してケアマネージャーを変更する方法もあります。
自分の住んでいる地域のなじみの役場で相談できるので、安心して相談がしやすいというメリットがあります。
他の居宅介護支援事業所に相談する
現在お世話になっている居宅介護支援事業所をまるごと他の事業所に変更してしまうという方法です。
インターネットなどを用いて、受け入れてくれそうな事業所を探して相談してみてください。
事業所が変わっても、利用中の訪問介護サービスやデイサービスは継続することも可能です。
担当ケアマネージャー本人に相談する
担当のケアマネージャーに直接、新しいケアマネージャーに変更をお願いしたいと相談することもできます。
利用者側からこのような要望があった場合、担当のケアマネージャー本人が悪かった点を改善すると提案してくる場合もあるかもしれません。
本人に相談する場合、トラブルに繋がらないように常識的で丁寧な振る舞いを心掛けると良いでしょう。
担当ケアマネージャーの居宅介護支援事業所に相談する
同じ事業所に、他のケアマネージャーが在籍している場合は担当を変更してもらえるケースがあります。
対応してもらえると自治体に相談する場合や事業所ごと変更する場合に比べ、手間が少なくて済みます。
利用している事業所が他のケアマネージャー変更に対応可能であれば、手軽にケアマネージャーを変更できる手段であるといえます。
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ケアマネージャーの変更には注意が必要?
ケアマネージャーの変更に際して、注意すべき点について解説していきます。
注意点をあらかじめ把握しておくことで、いざ実際に変更する際に役立つでしょう。
変更理由を明確にする
しっかりと改善してほしい点や何が嫌だったのかを明確にしておきましょう。
変更に至った理由を自分自身で理解しておかなければ、次のケアマネージャーを選ぶ際にも支障が生じます。
適当に変更してしまうと、後々後悔しかねません。
変更の理由を自身が確実に把握して次のケアマネージャー選びに繋げることが大切です。
現在の介護サービスを継続する
担当のケアマネージャーが変更されると、新旧のケアマネージャー間で介護サービスの情報を引き継ぐための情報共有が必要になります。
以前から利用しているデイサービスや訪問介護サービスなどの介護サービスの継続はあいまいにすることなく、確実に継続を希望しておきましょう。
事業所自体の変更を検討する
事業所ごと変更する場合、一から契約し直さなくてはいけないなど多くの手間が発生します。
事業所自体の変更を検討している場合は、より多くの手間がかかることを念頭に置いてご検討されると良いでしょう。
現状の課題を明確にする
ケアマネージャーを変更したからといって、状況が好転する補償はありません。
そのため、現状における課題を利用者側が明確に把握しておくことが大切になります。
自身の課題をしっかりと理解しておけば何を相談すればよいのか、何を改善すればよいのか正しくわかり、結果的に快適な介護生活を送ることに繋がるでしょう。
デメリットを理解しておく
ケアマネージャーを変更した場合のデメリットについても理解しておく必要があります。
以下のようなデメリットを理解した上でケアマネージャー変更をご検討なさると良いでしょう。
- 新しいケアマネージャーと信頼関係を一から築く必要が生じる
- 事業所を変えた場合は、手続きを再度行わなくてはいけない
- 担当者に現在の状況を一から伝えなくてはいけない
注意すべきケアマネージャーとは?
注意すべきケアマネージャーとはどのような人でしょうか?
気を付けるべきケアマネージャーの特徴などについて解説していきます。
印鑑だけを貰いに来る
書類の作成に必要な印鑑のみを貰いに来て、手続きを勝手に済ませるようなケアマネージャーは要注意です。
利用者の立場に立つことなく、やっつけ仕事で諸手続きを片付けられてしまう可能性があるからです。
もし、そのようなケアマネージャーだった場合は気を付けてください。
自社サービスばかり提案する
自社の利益を優先するばかりに、自社のサービスをやたらとオススメしてくるケアマネージャーもいます。
利用者にとって最善の選択でなかったとしても、彼らは自社サービスを提案してきます。
彼らの提案を鵜呑みにするのではなく、自身の無理のない範囲で批判的な目線で考えることも必要です。
あまりに自社サービスを提案され過ぎるようなら、他のケアマネージャーに相談するのも良いでしょう。
連絡がつきにくい・返事が遅い
在宅で介護をしている場合は、緊急で対応してほしい出来事も発生してくるでしょう。
このような際に、すぐに連絡がつき対応してくれるケアマネージャーは安心して仕事を任せられます。
大切な連絡事項や相談事があったとしても、連絡のつかないケアマネージャーだと不安になってしまいます。
継続申請を自ら行わない
介護サービスの継続申請を自分から行ってくれないケアマネージャーは注意した方が良いです。
継続申請を自ら行ってくれない場合は、利用者側からしても不便です。
利用者側から継続申請をしてもらいたいと提案しなくてはいけない状況が続く場合、他のケアマネージャーに担当を変更してもらうか、今のケアマネージャーに直接伝えるのが良いでしょう。
一部のサービス利用に消極的である
例えば、老人ホームなどの施設入所に消極的なケアマネージャーがこちらに当てはまります。
施設への入所がそのケアマネージャーにとって、手続きの仕事を増やすことに繋がりかねないなどの理由が挙げられます。
施設入所を希望していると担当のケアマネージャーに相談して、説明も十分にされず消極的な反応しかない場合は注意してください。
新人ケアマネージャーで頼りない
新人のケアマネージャーで、現場経験があまりない場合も注意をした方が良いです。
これは、やはり経験の差がケアマネージャーとしての仕事の質に直結します。
あまりに頼りない場合は、経験のある他のケアマネージャーの人に変更を検討するのも良いでしょう。
利用者の意見を聞こうとしない
一方的な提案や意見ばかりで、利用者側の視点に立って親身に話を聞いてくれないケアマネージャーには注意してください。
ケアマネージャーは介護サービスを円滑に行うことをサポートする相談役ですので、基本的には利用者の意見に基づいて提案を行わなくてはいけません。
自分の意見ばかりで、利用者側の意見を二の次にするケアマネージャーは要注意です。
利用者の意見を鵜呑みにする
利用者の意見をしっかりと聞くのはいいものの、その情報を鵜呑みにして提案をしてくるようなケアマネージャーもあまりよくありません。
ヒアリングの一環で意見を聞くのは大切なことです。
あまりにも話がスムーズに進んでいるなと感じたなら、そのケアマネージャーはただ意見を鵜呑みにしているだけの可能性があります。
在宅看取りの経験が不足している
在宅看取りの経験が少ないケアマネージャーも、いざというときには頼りなく感じるかもしれません。
在宅で高齢者の最期を看取る経験が不足していると、どうしてもそのような時におぼつかない対応しかできないことが考えられます。
友人である
友人がケアマネージャーとして相談役になってくれている場合、気軽に相談しやすいというメリットもあります。
しかし、どうしてもフランクな付き合いが故に、ケアマネージャーとしての業務がないがしろになってしまう可能性も考えられます。
友人がケアマネージャーとして担当の場合、公私混同することなくメリハリのある付き合いを心掛けましょう。
良いケアマネージャーを選ぶためにも
せっかくならば、変更後のケアマネージャーは好条件な人を探したいですよね。
ケアマネージャーを変更するにあたって、良いケアマネージャーを選ぶためのポイントをいくつかご紹介します。
以下のようなポイントを参考にしてみてください。
- 人柄がよく、相談しやすい雰囲気はあるか
- 利用したい介護サービスへの十分な知識はあるか
- 説明が理解しやすいか
- レスポンスが早く、信頼して付き合えそうか
- 横柄な態度を通ることなく、公平な立場で接してくれるか
また、事業所の中には特定事業所加算を算定しているところもあります。
特定事業所加算とは、質の高いケアマネジメントを提供している事業所を評価するためのボーナスのようなものです。
特定事業所加算を算定している事業所は、質の高い上記のポイントを満たすケアマネージャーが見つかる可能性が高いのでオススメです。
信頼できるケアマネージャーについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
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ケアマネージャー変更時のケアプランは?
ケアマネージャーを変更したことによってケアプランを再作成する必要がある場合とそうでない場合があります。
ケースごとに見ていきましょう。
再作成が必要な場合
軽微な変更に該当しない場合はケアプランは再作成する必要があります。
ケアマネージャー変更という観点から考えると、事業所ごと変更して担当のケアマネージャーが変更になった場合は、軽微な変更には該当しません。
軽微な変更に該当する項目
- 目標を達成するためのサービス内容の変更
- サービス提供の曜日変更
- サービス提供の回数変更
- 利用者の住所変更
- 事務所の名称変更
- 目標期間の延長
- 福祉用具の変更
- 事務所の変更
- ケアマネージャーの変更
再作成が必要でない場合
担当のケアマネージャーを変更して、軽微な変更に該当した場合はケアプランの再作成は不必要です。
具体的には、同じ事業所内で担当のケアマネージャーが変更になった場合は、軽微な変更に該当するのでケアプランの再作成は不要です。
利用者が以前から使用していたものをそのまま引き継ぐことができます。
このような形で、軽微な変更に該当するかを正しく見極めてケアプランの再作成の有無を検討していってください。
万が一、軽微な変更に該当するかを誤って認識しているとペナルティを課せられることもあるので注意が必要です。
ケアプランについてより詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
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ケアマネージャー変更のまとめ
ここまでケアマネージャー変更についての情報などを中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- ケアマネージャーはいつでも変更が可能
- 相談先は地域包括支援センターや自治体の福祉課などがある
- 自社のサービスばかり提案する、連絡がつきにくいなどの特徴を持つケアマネージャーには注意
- 良いケアマネージャーを選ぶためにも、特定事業所加算を算定している事業所を検討するのがオススメ
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。