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健達ねっと>介護お役立ち記事>介護資格>介護職での夜勤の仕事内容は?注意点や夜勤手当など幅広く解説!

介護職での夜勤の仕事内容は?注意点や夜勤手当など幅広く解説!

高齢化社会になって、介護職のニーズが高まっています。
とくに夜勤はスキルと経験も必要で、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

介護職で夜勤への不安をお持ちの方に実際の仕事内容や注意点、夜勤手当、さらに求人情報で見逃しがちな仮眠室についてもご紹介します。

  • 夜勤の具体的な仕事内容
  • 夜勤の勤務時間
  • 仮眠室について

介護職の夜勤勤務への不安解消にお役立てください。
ぜひ、最後までお読みください。

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夜勤の仕事内容


介護職で夜勤が未経験だという方は、日勤と仕事内容がどのように違うのか一番気になるところです。
具体的な仕事内容を説明していきます。

食事の準備・介助

日勤勤務のスタッフとの引継ぎが終わったら、夕食の準備と介助になります。
1人の職員で2~3人の利用者の食事の介助を行い、食事が早く終わった利用者から順番に食事の後片付けを行います。

介護度が高く体力がなくなっている方や、早く部屋に戻りたがっている方を優先的に誘導しながら、自室への移動介助を行います。

利用者全員が夕食を食べ終わり、自分の部屋に退去するか夜勤スタッフの見守り下となって日勤スタッフと夜勤スタッフが完全に入れ替わるという介護施設が多いようです。

排泄介助

排泄介助は、夜勤業務のなかでも重要な仕事です。
就寝前だけでなく、決められた時間にトイレへの誘導、オムツの交換業務があります。
利用者の要介護レベルによっても排泄介助が違ったり、その日の体調によって排泄間隔が違ったりします。

就寝時・起床時の介助

就寝時には、着替えの介助を行います。

服薬がある場合にはその支援、口腔ケアを行い、トイレへの誘導も行います。
早い方では、5時ごろになると起床するためコールが極端に集中します。
業務としては、トイレ誘導、オムツ交換、着替え介助、ゴミ回収、バイタル測定などがあります。

朝方は、夜勤勤務で最もあわただしい時間帯となっており、手際のよさが求められます。

事務作業

利用者が就寝している間に書類の作成、申し送り事項をまとめるなどの事務作業も夜勤の仕事のひとつです。
日勤スタッフへの円滑な引継ぎを行うためにも、利用者の健康状態、ケアが必要だった場合の対処方法などをできるだけ分かりやすく記録します。

また、翌日のレクリエーションのときに使うものの準備などをすることもあります。

就寝中の見回り

一般的には、利用者が就寝した後、1~2時間おきに見回り業務を行います。

一人一人に異常がないかを確認し、必要であれば利用者の要望に合わせてオムツ替えやトイレへの誘導、汚れた衣類や寝具の交換作業、自分で寝返りができない方は体位変換などを行います。

とくに体調がすぐれない方、家族から夜間の安否確認を希望したいという場合には、就寝中の呼吸の状態や顔の表情などを観察することもあります。

万が一、異常が見られたようなときはオンコールで医療スタッフや医療機関に連絡します。
場合によっては、家族への連絡も行います。

昼間は有資格者が在中していても、夜は夜勤中の介護士だけとなってしまうことが多いものです。
緊急事態に備えた知識を持ち、いざというときに冷静沈着に動けることが大切です。

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介護の夜勤のスケジュールとは?

介護の夜勤はタイムスケジュールをもとに行います。
就業職場により異なりますが基本的な2交代の夜勤のスケジュールは以下の表の通りです。

時間スケジュール内容
16:00出勤、日勤者より業務の引継ぎ、日勤帯のサポート業務
17:00夕食準備、食事・服薬介助
18:00口腔ケア
20:00就寝準備(トイレ介助、おむつ交換、寝巻の着替え、ベッドへの移乗など)
22:00消灯、1~2時間おきに夜間巡回
23:00介護記録業務
1:00交代制で休憩、夜食、仮眠
6:00朝食準備(車いす移乗、着替え、トイレ、整容介助など)、バイタル測定
7:00食事・服薬介助
8:00口腔ケア
8:30日勤者に業務申し送り
9:00退勤

介護職員の交代制について|日勤・夜勤


24時間体制で介護業務を行う施設には、当然日勤と夜勤があります。
交代制となっており、2交代制と3交代制があります。

2交代制介護の場合

それぞれの介護施設によっても若干勤務時間は変動しますが、2交代制の場合、日勤は8時~17時、夜勤は16時~翌10時が一般的です。
1回当たりの勤務時間が休憩時間を除いて16時間と長いのが2交代制の特徴です。

現在の日本の介護施設では、2交代制を採用しているところが8割以上となっています。

3交代制介護の場合

3交代制の場合、早番、遅番、夜勤とシフトが変わります。
具体的には6時~15時が早番、14時~22時が遅番、21時~翌7時が夜勤となります。

2交代制に比べると8時間と勤務時間は短くなります。
夜勤で働く時間が短くなるため、2交代制に比べて負担が少なくなります。

その反面、シフトが複雑になるため生活リズムを整えるのが難しくなるでしょう。

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夜勤をするときの注意点


介護施設での夜勤をするときには、日勤にはない注意点があります。

職員の数が少ない

日中は、利用者が活発に活動するため介護職員も多く常駐します。
それに比べて夜間は、ほとんどの利用者が就寝中なので介護職員の数が少なく配置されます。

厚生労働省によって夜勤の配置基準が定められています。

たとえば、特別養護老人ホームでは利用者25人につき夜勤介護士は1名以上。
介護老人保健施設では20人につき1名以上、グループホームや小規模多機能型居宅介護では9人につき1人以上と決められています。

しかし、施設の規模によっては一人で夜間業務をしなければならないところもあるため、業務に対する幅広い知識も必要となるでしょう。

もし、利用者の体調が急変した場合には少ない人数で迅速かつ適切な対応が求められことになります。

自身の体調管理

ほとんどの介護士は、日勤と夜勤の交互のシフト勤務ではないでしょうか。
夜勤は、生活リズムが昼夜逆転となります。

生活リズムが目まぐるしく変わるため、体調を崩してしまう介護士も多くいます。
夜勤明けで眠くても、午後には目を覚まして買い物に行くなど、普段通りの生活をするように心がけましょう。

一時的な生活リズムの乱れなら、体調もすぐに回復できるでしょう。

また、栄養バランスのよい食事を心がけ、夜勤の前後にはゆっくりと家で過ごすなど、体調管理には十分注意を払う必要があります。

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夜勤中に利用者が急変したら


夜勤勤務で最も緊張を強いられるのは、利用者の急変です。
どのように対応するべきでしょうか。

緊急時のマニュアルに沿って対応

夜勤勤務中に利用者の体調の急変を発見したら、緊急時のマニュアルに沿って迅速に行動することが大切です。
マニュアルには、最適な処置や対応などが記載されています。

慌てずにマニュアル通りに行動できるように、普段からマニュアルを熟読しておくことをおすすめします。
そのほかにも救急車が到着する前に心肺停止になってしまうケースがあるかもしれません。
介護士は心臓マッサージの方法やAEDの使い方を把握し、どのような状況になっても冷静さを失わない心の準備も必要になります。

有資格者・責任者に指示を仰ぐ

夜勤のある介護施設ではオンコール体制をとっていることが多く、何か異常があればすぐに看護師などに連絡ができます。
有資格者の指示を受けて対応する場合、利用者の既往歴や普段のバイタルなどが記載された介護記録を手元に用意しておけばより的確な指示につながります。

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夜勤のメリット

夜勤は大変というイメージがありますが、日勤と比較し多くのメリットがあります。

以下で夜勤のメリットについて解説していきます。

正社員の就職に有利

介護職員は正社員で就職する際に、「夜勤ができること」を条件とされる場合が少なくありません。
日勤のみの職員はパート勤務になる場合が多いため、金銭的な面で心許ないと思う方もいるでしょう。

一方夜勤ができる職員は、企業も積極的に採用する意向をもっています。
就職の幅が広がるだけでなく、正社員採用による給与面の待遇にも満足できるでしょう。

日勤よりも忙しくない

日勤は、一日を通して多くの業務をこなさなくてはなりません。

  • 食事・排泄・入浴・清潔保持・更衣の介助
  • お茶・おやつ出し
  • シーツ交換
  • レクリエーション
  • 会議
  • 学習会

といったさまざまな業務をシフトの中で管理する必要があります。

また、利用者の生活ペースやスタイルに合わせた個別ケアを、忙しい業務の合間に行わなくてはなりません。

一方夜勤の業務内容は、定時の排泄介助と居室の巡視が基本です。
日によりナースコールの対応に追われる場合もありますが、基本的な業務内容は少なくシンプルです。

そのため、忙しくないことの方が多いといえます。

自分のペースで仕事がしやすい

夜勤は自分のペースで仕事できることがメリットです。

日勤は多くの職員とコミュニケーションをとって、人間関係にも気を遣いながら働く必要があります。
職場内に関係の良くない職員がいると、ぎくしゃくして働きにくいものです。

一方夜勤では2~3人体制のことがあり、時間帯によっては別の職員が仮眠をとっています。
そのため、仕事中でも一人の時間が確保しやすくなります。

ナースコールが落ち着いている時などは、書類作成や自己学習などに充てることも可能でしょう。

プライベートな時間を確保しやすい

夜勤明けの日は休みになり、翌日が法定休日となります。

感覚としては2連休のようなものであり、プライベートな時間を確保しやすいといえます。
夜勤明けは長時間勤務からの解放感もあり、気分が冴えることでしょう。

2連休を思いっきり楽しむという過ごし方ができるのは夜勤のメリットといえるでしょう。

介護の雇用形態別のそれぞれの働き方について

介護の働き方は雇用形態により異なります。

正社員・アルバイト・非常勤の違い

正社員とバイト(パート職員含む)の違いは雇用形態です。
正社員は雇用の期間を定めずに就業場所で正規として雇用される人を指します。
勤務時間は事業所が定める常勤(おおむね1日8時間、週40時間)の場合が多いです。

対してバイトは雇用期間が定められた有期雇用の人をいいます。
勤務時間は事業所が定める勤務時間に達していない非常勤もあります。

専従と兼務の違い

専従と兼務の違いは勤務時間内における職務数です。
専従は勤務時間内に1つの職務のみ従事する人をいいます。
対して兼務は勤務時間内に2~3つ業務に従事する人をいいます。

時間帯別の働き方

介護の夜勤では、日勤+夜勤の働き方や夜勤のみで常勤の時間分働く方がいます。
また非常勤+バイトの場合、単発(週1回、月1回など)で働く方がいます。
管理者の場合は夜勤業務と管理業務を兼務する働き方があります。

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介護の夜勤でもらえる深夜手当とは


夜勤は生活リズムが変わってしまうことや日勤にはない緊張も強いられます。
しかし、悪いことばかりではありません。

大きな魅力のひとつが深夜割増賃金になることです。
22時~翌日5時までは通常勤務の25%増しの賃金にすることが労働基準法で定められています。

介護施設によっては夜勤介護士の確保のため、50%増しなどの高い割合で深夜手当を支給しているところもあります。

また勘違いしやすいのが、
夜勤手当です。
夜勤手当は、通常の給料にプラスして支給されるものですがこちらはあくまでも任意であり、深夜割増賃金のように法律で決められたものではありません。
ですから、夜勤手当を出す施設もあれば出さない施設もあります。

金額もまちまちで1回の夜勤当たり5千円~7千円が相場となっています。

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介護夜勤の負担を減らす方法

夜勤は長時間の労働であるため、体への負担は軽くはありません。
夜勤の負担を減らし、健康でいられるためのコツを紹介します。

夜勤明けの日中はいつも通り過ごす

夜勤明けは、疲労が溜まっているため長時間寝たい気持ちもあるでしょう。
しかし、できるだけ寝ずにいつも通りの日中を過ごしましょう。

夜勤明けに寝てしまい夕方頃に起きると、昼夜のリズムが崩れてしまいます。
どうしても眠りたい場合は、1~2時間程度の比較的短い睡眠にしておきましょう。

勤務中の食事に気をつける

夜勤帯であるため、遅い時間に食事することもあります。
あまり体によくない物は食べないようにしましょう。

また、満腹にならないよう量を調整することも大切です。
食べ過ぎて眠くなってしまうと業務に支障をきたす恐れもあります。

睡眠に気をつける

勤務中に仮眠の時間がとれるようであれば、できるだけ寝ましょう。
睡眠の質が低いとぼんやりとして、思わぬ事故を招くことがあるからです。

数人が同時にナースコールを押し、対応に追われている時などは特に注意が必要です。
十分に睡眠がとれていないと判断を誤ることもあるため、「眠れるときには眠る」を念頭におきましょう。

また、普段夜勤がない日でもしっかりと睡眠をとり、睡眠不足にならないようにしましょう。

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介護の夜勤がどうしても辛い、しんどいときは?

夜勤が辛い、しんどいと感じる場合はリフレッシュ方法を見つけることが重要です。
夜勤がしんどい原因の1つに生活リズムの乱れがあります。
休日はゆっくり休み、体内リズムを整えることをおすすめします。

また夜勤の負担を減らすため、夜勤明けの行動も重要になります。
夜勤明けは早めに2~3時間仮眠を取り日中は普通に過ごすと生活リズムが落ち着きます。

どうしてもしんどさが取れなく辛さが続く場合は転職を考えることも1つです。
生活リズムを安定させるために夜勤が少ない、または日勤のみの仕事も考慮しましょう。

介護で夜勤の時の仮眠室はある?


労働基準法では、8時間以上の労働では1時間以上の休憩時間を設けることが義務付けられています。
しかし、小規模介護施設で一人夜勤の場合には、利用者からの急な呼び出しやトイレ介助などでまとまった休憩時間が取れないことがほとんどです。

比較的規模の大きな特別養護老人ホームや介護老人保健施設などでは複数の夜勤スタッフがおり、交代で休憩や仮眠を取ることができるため、8割弱の施設で仮眠室が用意されています。

一方で、仮眠室すら設けていないという施設も少なくありません。
特に小規模の居宅介護施設では、多い傾向となっています。

夜勤勤務では、体力の回復や維持のため食事や仮眠はとても重要です。
面接のときに仮眠室の有無を尋ねることをおすすめします。

仮眠室の有無は、介護職員の健康や働き方を考慮してくれる施設かどうかを判断するひとつの材料と考えてもいいのではないでしょうか。

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介護職での夜勤のまとめ

まとめ
ここまで介護での夜勤について、実際の仕事内容を中心にさまざまな角度からの情報をお伝えしてきました。
以下に要点をまとめます。

  • 夜勤の仕事内容は日勤と違うものもある
  • 夜勤の勤務時間は2交代制で16時間、3交代制で8時間
  • 仮眠室は用意されているところと、されていないところがあるので要チェック

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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