介護とは人の命に係わる仕事です。
いろいろな専門性が求められるため、国家資格から民間の資格までさまざまな資格があります。
具体的にはどのような資格があるのでしょうか?
本記事では、介護の資格について以下の点を中心にご紹介します。
- 介護資格の種類
- 介護職で取っておきたい資格
- 資格取得のための費用や時間
ぜひ最後までご覧いただき、介護に関する資格取得にお役立てください。
日本では、介護の需要が高まっているのが現状です。介護に関して不安ばかりという方も多いのではないでしょうか?介護保険制度を活用すれば、さまざまなサービスを利用できます。今回は、介護するときの流れについて以下の点を中心にご紹[…]
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介護資格一覧表(34種類)
介護業界は、居宅サービスや施設サービスなど、様々な介護形態が提供されています。 そのため、必要となる資格や、優遇される資格も様々ある状態です。
国家資格や民間資格、キャリアアップに繋がるものまで色々な資格がある中で、これから資格取得を目指すにはどの資格がいいか悩んでいる人もいるでしょう。
たくさんある介護資格を表などで解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
介護の主な資格(9種類)【介護職員・介護福祉士等】
まずは、入門資格の「介護職員初任者研修」や重要な国家資格である「介護福祉士」といった介護士としての主な資格から紹介していきましょう。
資格名 | 資格概要 | 受験資格 | 資格試験実施機関 |
介護職員初任者研修 | 介護の資格取得を目指す人が、最初に取り組むべき資格。 介護の基本的な知識やスキルがあることを証明する資格です。 | 特になし | 9科目・計130時間の受講により取得。 最短で1か月で取得できるコースなどもあるそうです。 多くの場合は2〜3か月での取得になります。 |
介護福祉士実務研修 | 介護福祉士国家試験の受験資格は、2017年より「実務者研修の受講・修了」が義務付けがされたので、実務者研修は介護福祉士資格を目指すうえで必須の資格となっています。 | 特になし | 20科目・450時間の受講+医療的ケアの演習により取得。 半年〜1年での取得期間が一般的です。 |
介護福祉士 | 専門的知識及び技術を有することが証明でき、職場のチームリーダーとしての役割、介護のスペシャリストとしての期待も大きく、介護業界においても重要な位置づけとなっています。 | 指定の介護福祉士養成施設を卒業 実務経験3年以上 + 実務者研修の修了 | 年に1度の国家試験実施 2022年度の試験は、筆記試験が2023年1月29日、実技試験が2023年3月5日に実施されます。 |
認定介護福祉士 | 介護福祉士の上位資格として一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構が2015年12月から認証・認定を開始した民間資格です。 | 資格取得の”主条件”として以下の通りとなります。 実務経験7~8年以上 介護チームのリーダーとしての実務経験がある 居宅、居住(施設)系サービス双方での生活支援の経験をもっている | 介護福祉士資格を持っていて、かつ実務経験が5年以上 認定介護福祉士養成研修にて600時間の講義を受講 以上の条件で資格取得可能 |
サービス提供責任者 | サービス提供責任者は資格ではなく、介護事業所に勤務するうえでの職種になります。 | サービス提供責任者として勤務するための資格要件は、以下2つのうちどちらかとなります。 介護福祉士資格 介護福祉士実務者研修 | 特になし |
ケア マネージャー | 正式名称は「介護支援専門員」で、要介護者が自立した生活を送るために、ケアプランのマネジメントをする人を指します。 | 定められている業務について5年以上かつ900日以上の勤務実績が必要。 | 年に一回、毎年10月 |
主任ケアマネージャー | ケアマネジャーの上位職種に相当する役職です。 | 専任のケアマネとしての実務経験が通算5年以上 主任ケアマネに準ずる立場として、地域包括支援センターに配置されている などの要件をクリアしている必要があります。 | 主任介護⽀援専⾨員研修を修了する必要があります。 |
社会福祉士 | 福祉や医療に関する相談援助に必要な専門知識・スキルがあることを証明する国家資格です。資格を取得すると、厚生労働大臣より社会福祉士登録証が交付されます | 一般の4年制大学を卒業している場合は、一般養成施設等で必要なカリキュラムを1年以上履修すれば、社会福祉士国家試験の受験資格が得られます。 | 年1回・2月上旬頃に実施 |
喀痰吸引等研修 | 喀痰吸引等研修は、医療的ケアである痰の吸引や経管栄養を行なえる介護職員を養成するための研修です。 | 介護施設や事業所で働いている介護職員であれば、学歴や経験がなくても可能。 | 3つの研修に分かれ、それぞれ基本演習と実地研修の両方の修了により取得が可能です。 |
認知症介護の主な資格(4種類)【認知症介護基礎研修等】
認知症介護に関する資格には、実務経験がなくても、介護職を目指す段階から受験できる資格もあります。
これから介護職への就職・転職を考えている人にとって入口の広い資格といえるでしょう。
資格名 | 資格概要 | 受験資格 | 資格試験実施機関 |
認知症介護基礎研修 | 認知症介護基礎研修とは、認知症の人への介護を行う介護従事者が、認知症への理解を深め、ケアに必要な基礎的な知識や技術を習得するための研修です。 | 認知症ケアに携わる介護従事者 無資格の介護従事者 | 申込みを行い、研修を受講 |
認知症介護実践者研修 | 認知症高齢者により質の高いケアを提供できる専門職員を養成することを目的とした研修です。 | 研修は各都道府県から指定や委託された機関が行うため、受講資格や受講費用などの受講内容はそれぞれ異なります。 | 研修の全課程を修了すれば資格を取得することができます。 |
認知症介護実践リーダー研修 | 介護施設や事業所において認知症介護の指導ができるリーダーを育成するための資格です。 | 認知症介護実践者研修の修了から1年以上経過している 認知症の方の介護業務に5年以上従事した経験がある 以上の項目などを満たしている必要があります。 | 研修を実施している事業所のホームページから申込をします。 全課程を修了で取得となります。 |
認知症ケア専門士 | 認知症ケアの技術向上と保健・福祉に貢献することを目的とした資格です。 | 「試験実施年の3月31日から過去10年間に、3年以上認知症ケアの実務経験を有している」というのが資格となります。 | 年一回 第1次認定試験と第2次認定試験に分かれています。 |
機能訓練指導員に関連する主な資格(3種類)【理学療法士等】
機能訓練指導員は、通所介護事業所や特別養護老人ホームなどの介護施設において、最低でも1名は人員配置する必要があります。
また機能訓練指導員は、以下の資格などがなければなることができません。
資格名 | 資格概要 | 受験資格 | 資格試験実施機関 |
理学療法士 | けがや病気などで身体に障がいを持つ人に対してリハビリテーションをおこなう医療専門職で国家資格です。 | 理学療法士の養成校(大学、短期大学、専門学校)に通い、必要な課程を修了する必要があります。 | 年に一回、2月に実施されます。 |
作業療法士 | 身体や精神に障害をもつ人や子ども、高齢者が、日常生活を送れるようにするために訓練を行う職業や資格です。 | 高校卒業後に3年制または4年制の専門学校、4年制大学、3年制の短大で専門的な知識や技術を学ぶことが必要になります。 | 年に一回、2月に実施されます。 |
言語聴覚士 | 言葉によるコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、自分らしい生活を構築できるよう支援する専門職です。 | 高校を卒業後、専門学校などで養成課程を修了する必要があります。 | 年に一回、3月に実施されます。 |
介護対象が広がる主な資格(7種類)【行動援護従業者等】
近年の日本では、介護業界の人材不足が深刻化しています。
その結果、より専門性の高いスキルを持った資格者や介護対象が広い資格者が優遇されやすくなっています。
資格名 | 資格概要 | 受験資格 | 資格試験実施機関 |
介護予防運動指導員 | 高齢者の運動や生活習慣に関する指導を行い、年齢を重ねても生き生きと自立した生活を送るための手助けをする資格職業です。 | 講習を受けるためには以下のような資格や経験が必要です。 初任者研修+実務経験2年以上 介護福祉士 医療関係の国家資格 | 講習は合計で31.5時間 講習受講後に試験合格で資格取得となります。 |
行動援護従業者 | 主に知的障がい者や精神障がい、発達障がい等で一人での行動が困難な方の外出時のサポートをする仕事です。 | 特になし | 研修期間は3〜4日程度で、介護の資格や実務経験の有無を問わず受講することができます。 |
高齢者コミュニケーター | 高齢者とのコミュニケーションに関する技術を学ぶ職業です。 | 「高齢者傾聴スペシャリスト」などの資格を持っていると高齢者コミュニケーターとして認められます。 | 特になし |
同行援護従業者 | 視覚障がい者の外出援助を目的とした、障がい者自立支援法に基づく資格です。 | 研修を主管する自治体により、カリキュラム内容や時間数、受講要件などに違いがある場合があります。 | 一般課程と応用課程があり、2~3日間の講習で実施する場合が多いそうです。 |
重度訪問介護従業者 | 重度の肢体不自由者または、重度の知的障害・精神障害により常時介護を要する方へ介護サービスを提供するために必要な資格です。 | 特になし | 受講料などは自治体や事業所によって異なります。 |
終末期ケア専門士 | 終末期におけるケアに重点を置いた介護資格で、日本終末期ケア協会により創設されました。 | 3年以上の実務経験 | 年1回、10月に開催されます。 |
難病患者等ホームヘルパー | 難病患者等ホームヘルパーとは、特定疾患や難病を抱える方に訪問型の介護・生活援助を行う専門職員です。 | 介護福祉士 介護職員基礎研修修了者 ホームヘルパー 等の資格 | 開催場所・開催日時・開催している課程は自治体・教育機関によって異なります。 |
介護業務の幅を広げる主な資格(5種類)【福祉用具専門相談員等】
あまり聞きなじみがないかもしれませんが、活躍の場が多数あり仕事の幅が広がるような資格です。
資格名 | 資格概要 | 受験資格 | 資格試験実施機関 |
ガイドヘルパー | 一人で外出するのが困難な視覚障がいを持つ方、全身性障がいを持つ方、知的・精神障がいを持つ方などの外出同行や移動を支援する職業のことです。 | 特になし | 平均して2〜5日です。 受講料などは自治体や事業所によって異なります。 |
レクリエーション介護士 | 介護の基礎知識をもとに、利用者さまが喜ぶレクリエーションを企画・実施できる人材を育成するための資格です。 | 特になし | 日本アクティブコミュニティ協会が認定する機関で講座を受講する必要があります。 |
福祉住環境コーディネーター | 高齢者や障がい者に対して住みやすい住環境を提案するアドバイザーです。 | 特になし | 7月~12月にかけて級ごとに実施 |
福祉用具専門相談員 | 福祉用具に関するアドバイスを行う専門家のことです。 公的資格ではありますが、国家資格ではありません。 | 特になし | 講習は都道府県知事の指定する研修事業者が実施しており、 約1週間かけて受講します。 |
精神保健福祉士 | 主に精神保健福祉分野で活動する専門職の国家資格です。 | 養成施設や専門学校等で専門的なカリキュラムを履修する必要があります。 | 年1回2月初旬に行われます。 |
介護食に関連する主な資格(6種類)【介護食士等】
介護食とは、噛む力や飲み込む力が弱い方のために、やわらかく噛みやすいよう調理された食事のことです。
介護食に関する資格もいくつかありますので紹介していきます。
資格名 | 資格概要 | 受験資格 | 資格試験実施機関 |
介護食士 | 介護が必要な人に適切な食事を提供する知識や技能があることを証明するための資格です。 | 3級は誰でも受験可能 1級・2級はひとつ前の級資格、1級は+2年以上介護食調理実務に従事している25歳以上の方 | 各級ごとに講習内容、受援内容が異なります。 |
介護食アドバイザー | 高齢者がおいしくて健康的な食事を楽しめるようサポートし、知識をもとに食事メニューの考案や調理を実施します。 | 指定のカリキュラムを受講・修了した方 | 在宅受験が可能なので、自由に受験日を決められます。 |
管理栄養士 | 栄養に関する知識と技術を用いて栄養指導・管理をおこなう専門職です。 | 栄養士養成施設を卒業して、栄養士の免許を受けた後、厚生労働省令で定める施設において規定の年数従事した者 | 年1回2月に行われます。 |
介護食コーディネーター | 高齢者をはじめとした咀嚼や嚥下に不安がある方に対し、柔らかく美味しい料理を提案・調理できる資格です。 | 指定のカリキュラムを受講・修了した者 | 在宅受験が可能なので、自由に受験日を決められます。 |
介護食マイスター | 高齢者の食べる力をサポートする介護食の専門家です。 | 特になし | 毎年偶数月に行われている認定試験に合格すると、認定されます。 |
介護食作りインストラクター | 栄養素や調理法、正しい食事の取り方といった介護食に関わる知識があり、介護食が必要な人への調理や、介護食を作ろうとしている人へ指導できる職業です。 | 特になし | 2ヶ月に1回ペースで開催(年度による) |
介護士とは?資格なしで介護の仕事はできるか?
職場や業務内容によっては無資格や未経験でも介護職員としての従事はできます。
ただし、有資格者とは業務範囲が異なります。
一般的には無資格の場合、介護助手や介護補助として介護業務につきます。
基本的には利用者さんの体に直接触れない生活援助、サポートを中心に任せられます。
やはり有資格者に比べると無資格者の場合には、明らかに給与面での差が出てしまいます。
介護職で働くなら、無資格よりも資格を持った方が収入面だけでなく将来のキャリアアップのためにもなります。
介護が必要な人に対して直接介護を行う職種を「介護士」といいます。一方で、介護士とは別に「介護福祉士」と呼ばれている人たちがいることをご存知でしょうか。「介護福祉士」と「介護士」はどんな違いがあるのか疑問に思う人も多いでしょう。[…]
介護資格なしで正社員になるためには?
介護資格のない方でも正社員になることは可能です。
主に以下の方法があります。
- 紹介予定派遣を利用する:派遣社員として一定期間の勤務後、本人と働いた会社との合意で正社員へ登用する
- 介護職に特化した転職エージェントを利用する:介護に詳しいスタッフから希望条件に合う会社を紹介してもらう
- パートやアルバイトから始めて正社員になる:正社員に近い働きをしながら知識と経験を積み、徐々に正社員へ登用する
しかし、資格の有無で就職後の待遇や給与に差があることは否めません。
特に給与では、有資格者で月40,000円ほど多くなる傾向です。
また、パートではなく正社員で働くと以下のようなメリットもあります。
- 昇進・昇給・キャリアアップがある
- パートよりも給与がよい
- 転職時に正社員の経験が有利に働く
- パートよりも福利厚生が充実している
有資格者で正社員になることがもっとも待遇や給与の面でよいといえるでしょう。
介護はとてもやりがいがあり、感謝される仕事です。超高齢化社会の日本では介護職は常に人材不足でありこれからますます介護業界は注目されるようになってきます。今すぐ始めたい、でも資格を取る時間やお金はないという方でも大丈夫です。介[…]
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介護の主な資格(9種類)【介護職員・介護福祉士等】とは
資格一覧表にて紹介した介護職の主な資格について、順に資格の詳細をお伝えします。
ここで紹介する資格は、介護職への就職・転職を考えてる方にはまず取得を考えてほしい資格です。
気になる資格などあればぜひ調べてみてください。
介護職員初任者研修
介護の基本的な知識やスキルがあることを証明する資格です。
介護職の基本知識や技術を取得できる研修となっています。
この資格を持っていることで、採用されやすくなったり給与面での優遇が期待できます。
日本では高齢化が進んでいます。高齢化と共に問題となる介護に対し、「介護関連の仕事に興味があり、一から学びたい」「家族や周りの人が要介護状態になり、介護の質を高めるために勉強したい」と考えている方も多いかもしれません。今まで介護の[…]
介護福祉士実務研修
初任者研修の上位資格で、介護福祉士国家資格の受験要件の一つとなっています。
初任者研修の上位資格ですが、受講要件はなく誰でも受講できます。
実務者研修を取得すると介護業界でのステップアップがしやすくなります。
介護の資格を取得する上で、どのような資格があるのか気になると思います。初任者研修以外にも介護の資格があり、介護福祉士実務者研修や介護福祉士についても知りたいところです。本記事では、介護福祉士実務者研修を中心に以下の点をご紹介[…]
介護福祉士
資格を得ていることで専門的知識及び技術を有することが証明でき、介護業界においても重要な位置づけとなっています。
介護系資格の中で唯一の国家資格ではありますが、合格率は約70%と比較的高い合格率となっています。
受験要項は、実務経験3年以上 + 実務者研修の修了です。
介護福祉士は介護が必要な人の生活を支える専門家です。そんな介護福祉士ですが、「なるためにはどうしたらいいのか」「仕事内容はどんな感じか」という疑問を持たれる方も多いかと思います。本記事では、介護福祉士について以下の内容を中心にお[…]
認定介護福祉士
介護福祉士の上位資格として「一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構」が認証・認定を開始した民間資格です。
役割としては、介護福祉士のリーダー的存在として位置づけられています。
介護福祉士として5年以上の実務経験があり、研修の受講履歴が100時間以上であることなどが条件となっています。
サービス提供責任者
- 介護福祉士資格
- 介護福祉士実務者研修の修了
上記のいずれかを有していれば、サービス提供責任者として勤務が可能です。
ケアマネジャーが立てた介護プランをもとに訪問介護の計画や立案を行い、ヘルパーへの指示や指導を行います。
ケア マネージャー
「介護支援専門員」が正式名称で、要介護者が自立した生活を送るため、ケアプランのマネジメントをする人を指します。
指定の職種(介護福祉士など)で5年以上かつ900日以上の勤務実績が受験資格となります。
ケアマネージャーは、介護チームのリーダーとなる職種です。どうすればなれるのか、どんな仕事なのか知りたいと思ったことはありませんか?この記事では、ケアマネージャーに関する概要や資格取得の方法についてご紹介します。 ケアマ[…]
主任ケアマネージャー
ケアマネージャーの上位資格であり、主にケアマネージャーのまとめ役を担います。
主な仕事内容はケアマネジャーの育成や指導で、ケアプランの作成に一切携わらない施設もあります。
多くの実務経験が必要な専門職といっていいでしょう。
主任ケアマネージャーはケアマネージャーの上位資格です。主任ケアマネージャーは、要件を満たし研修を受講しなければ取得できません。主任ケアマネージャーになるにはどうすれば良いのでしょうか?また、主任ケアマネージャーの仕事内容はどのよ[…]
社会福祉士
福祉や医療に関する相談援助に必要な専門知識・スキルがあることを証明する国家資格です。
相談業務が主な職務となり、身体的・精神的な障害を持つ方や環境上の理由から日常生活を送るのが困難な方の相談にのります。
「介護福祉士と社会福祉士はどちらの資格が取りやすい?」「資格を取るのにはどうしたらいい?」と悩んでいる方も多いと思います。どちらも介護に関する資格ではありますが、どのような違いがあるのでしょうか?それぞれの特徴を把握し、自分の希[…]
喀痰吸引等研修
介護職員の医療行為は原則禁止されているのですが、喀痰吸引等研修を修了していれば介護職員でも一部行なうことが可能になります。
可能となる行為は、「たんの吸引」と「経管栄養」の2つです。
認知症介護の主な資格(4種類)【認知症介護基礎研修等】とは
高齢化社会が進む今の日本では下記で紹介していく資格の需要が高まってきています。
受験資格がないものも多く存在するのでぜひ取得を狙ってみてください。
認知症介護基礎研修
認知症の人へ介護を行う従事者が、ケアに必要な基礎的な知識や技術を習得するための研修のことです。
カリキュラム内容は「認知症の人の理解と対応の基本」になります。
講対象は、「認知症ケアに携わる介護従事者」と「医療・福祉関連の資格を取得していない介護従事者」です。
令和3年度の介護報酬改定で認知症介護基礎研修の受講が義務化されました。介護サービス事業者には対応が求められるため、受講義務化の中身を把握することが求められます。認知症介護基礎研修で学ぶ内容、受講対象者の範囲など幾つか理解しておくべき[…]
認知症介護実践者研修
認知症高齢者に質の高いケアを提供できる職員を養成することを目的とした研修です。
認知症介護実践者研修は試験などはなく、研修の全課程を修了すれば資格を取得することができるため、難しいものではないといえます。
研修は各都道府県から指定や委託された機関が行っています。そのため、受講資格や受講費用などの受講内容はそれぞれ異なるので事前に確認しましょう。
認知症介護実践リーダー研修
認知症介護基礎研修・認知症介護実践者研修の上位資格にあたり、介護施設や事業所において認知症介護の指導ができるリーダーを育成するための資格となります。
実施場所は各都道府県が指定する事業所のため、会場や開催日時・受講料金・申込方法などは早めに確認しておきましょう。
認知症ケア専門士
一般社団法人日本認知症ケア学会が設けた制度で、認知症ケアの技術向上と充実を目的とした資格です。
受験資格は「試験実施年の3月31日から過去10年間に、3年以上認知症ケアの実務経験を有している者」となっています。
認知症患者数は世界的に見ても増加傾向にあり、とくに日本の65歳以上の高齢者のうち、20%は認知症患者といわれています。認知症患者の増加に伴い、認知症に関する専門資格も創設されています。代表的な資格は、「認知症ケア専門士」「認知症ライフ[…]
機能訓練指導員に関連する主な資格(4種類)【理学療法士等】とは
以下の資格を取得することにより、機能訓練指導員でも就業が可能となります。
人員配置などの基準によりこの資格者を優遇してくれる施設なども多数あります。
理学療法士
けがや病気などで身体に障がいを持つ人に対してリハビリテーションをおこなう医療専門職です。
理学療法士の養成校に通い、必要な課程を修了することが受験資格となります。
作業療法士
患者さんが生活する上で欠かせない動作や仕事、勉強や趣味など、日常生活がスムーズに送れるような複合的なサポートを行う職業です。
受験資格を得るためには、文部科学大臣もしくは厚生労働大臣が指定した作業療法士養成施設にて3年間もしくは4年間学び、カリキュラムを修了する必要があります。
言語聴覚士
ことばによるコミュニケーションに問題がある方に専門的サービスを提供し、必要に応じて訓練、指導、助言、その他の援助を行う専門職です。
コミュニケーションだけでなく病後の言語障害や聴覚障害、言葉の発達の遅れなどに対してもサポートします。
言語聴覚士は、「話す・聞く・食べる」動作に関するリハビリの専門家です。言語聴覚士は、どのような仕事をするのでしょうか?言語聴覚士は、どうしたらなれるのでしょうか?本記事では、言語聴覚士について以下の点を中心にご紹介します[…]
看護助手
看護師のサポートをするのが主な仕事です。
無資格・未経験でも仕事に就くことができますが、「メディカルケアワーカー」「看護助手認定実務者試験」という看護助手としての能力の高さを証明できる資格があります。
医療の現場では慢性的な看護師不足が続いています。看護師の資格は持っていないけれど、医療現場で活躍したいと考えている人もいるでしょう。また、介護士として働いているけれど、医療関連の経験を積みたいと考えている人もいると思います。[…]
介護の仕事を探すにあたって、看護助手と介護士に興味を持つ方も多いと思います。どちらも無資格・未経験でも働くことができる仕事です。一見同じような仕事に見えますが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか。今回は、看護助手と[…]
介護対象が広がる主な資格(7種類)【行動援護従業者等】とは
介護施設やサービス展開は現在、多岐に渡っています。
そのため、サービスの対象者も多種多様。
ここでは、取得することで介護対象者が増えるような資格を解説していきます。
介護予防運動指導員
介護予防の専門的知識を備え、筋力向上トレーニング等の介護予防プログラムを作成し、高齢者の健康寿命を延ばすサポートを行う職業です。
東京都健康長寿医療センターが主催する全国各地で指定の事業者が実施の講習会に参加し修了試験に合格することで資格を取得可能です。
介護予防運動指導員という仕事について聞いたことがありますか?介護にかかわる仕事かなというぐらいのイメージだけで、具体的にはわからない人が多いのではないでしょうか?介護予防運動指導員とはどんなことをするの?資格はいるの?給与や将来[…]
行動援護従業者
主に知的障がい者や精神障がい、発達障がい等で一人での行動が難しい方の外出時のサポートをする仕事です。
3〜4日程度の研修期間を修了後、修了証明書が発行されます。
介護の資格や実務経験の有無を問わず、誰でも受講することができます。
介護職には、ホームヘルパーや介護福祉士、ケアマネージャーなど、いろいろな職種があります。障がいを持つ方の外出や移動を支えるための、行動援護従業者という職種があることをご存じでしょうか。行動援護従業者とは具体的にどのような役割を果[…]
高齢者コミュニケーター
高齢者の身体的・心理的特性に配慮して、コミュニケーションを取ることを目的とした仕事です。
高齢者コミュニケーターに関する講座を受講するための、受講資格などはありません。
高齢者コミュニケーター資格は、誰でも受講可能です。
少子高齢化が進み、高齢者の方とのコミュニケーションは日々重要性を増しています。高齢者コミュニケーター資格は高齢者とのコミュニケーション技術の向上を図るための資格です。高齢者コミュニケーターとは具体的にどのようなものなのでしょうか?[…]
同行援護従業者
視覚障がい者の各々に合った方法でサポートをするのが同行援護従業者という仕事です。
外出だけでなく、代筆や代読など視覚障がい者の自立した生活支援も行います。
視覚障がい者の方の生活をフォローする資格の1つに、同行援護従業者があります。同行援護従業者は文字通り、同行して援護する役割を担います。同行援護従業者とは具体的にどのような仕事をするのでしょうか?また、どのように資格取得するの[…]
重度訪問介護従業者
重度訪問介護従業者とは、重度の障がい者の方のケアに特化した専門資格です。
重度訪問介護従業者の資格取得は、自治体などが開催する研修修了が必要ですが、重度訪問介護の利用者は増加傾向にあるので成長が期待できる分野といえます。
介護が必要なのは、高齢者だけでなく、身体・精神・知的障がい者の方も同じです。実は介護職の中には、重度の障がい者の方のケアに特化した専門資格が存在します。重度訪問介護従業者はどのようなサービスを提供するのでしょうか?また、重度[…]
終末期ケア専門士
終末期ケア全般の知識を学び、人生の最期まで利用者の尊厳ある生活を支えることを目的とした仕事です。
介護士としての実務経験が3年以上ある場合には受験可能となります。
終末期という言葉は、病気などが進行し、医療的な効果が見込めない状態のことを指します。終末期ケアの知識を持つことで適切に対応することが大切です。終末期ケアに関して専門的な知識を持つ終末期ケア専門士という資格をご存知でしょうか?[…]
難病患者等ホームヘルパー
在宅医療を必要としている難病患者に対し生活向上を目的し、療養生活支援と自立を促していく仕事になっています。
この資格を取得することで専門性の高い知識が身につき、働ける領域が広がることが望めます。
要介護者とは、高齢者だけでなく難病を抱える方も含まれます。介護資格の中には、難病患者のケアに特化した「難病患者等ホームヘルパー」という資格が存在します。難病患者等ホームヘルパーとは具体的にどのような仕事なのでしょうか?本[…]
介護業務の幅を広げる主な資格(6種類)【福祉用具専門相談員等】とは
同じ介護施設やサービスの中でも役割が細分化されているのが介護職の特徴でもあります。
下記で紹介していく資格はそれぞれの分野・役割の専門資格となります。
ガイドヘルパー
「移動介護従事者」というのが正式名称となっていて、移動介護を総合的に行う職業です。
主な仕事は、障がいのある方の移動介助・生活支援ですが、支援内容や役割の具体的な内容は障がいの種類や支援対象によって異なります。
ガイドヘルパーとは、何らかの障がいによって、一人で外出することが難しい人に同行し、移動を支援する仕事です。ガイドヘルパーが関わることで、障がいにより外出をあきらめていた人が、社会生活への参加の機会を増やすこともできます。ここでは[…]
レクリエーション介護士
介護の基礎知識をもとに、利用者が喜ぶレクリエーションを企画・実施できる人材を育成するための2014年に出来た比較的新しい資格です。
レクリエーション介護士の資格には、2級・1級と2種類あり、レクリエーションを実施する施設にとって、頼れる存在になるでしょう。
介護士に関連する資格の中で、レクリエーション介護士という資格があります。レクリエーションに関わることは名前でわかりますが、この資格を取得することで具体的にどんなことができるようになるのでしょうか?今回はレクリエーション介護士[…]
福祉住環境コーディネーター
高齢者や障がい者に対し、住みやすい環境を提案するアドバイザー資格です。
取得することにより、住宅改修・新築など住環境のアドバイスや福祉用具など用具のアドバイスが可能になります。
慣れ親しんだ家で住み続けたいと考える高齢者はとても多いです。一方で、年齢を重ねることで足腰の筋肉や心肺機能が衰え、ちょっとした段差につまずいたりトイレや風呂などの生活動作に困難が生じます。そういった住環境をリフォームしたいといった声[…]
福祉用具専門相談員
適切な福祉用具の提供や使用方法の説明、利用者に合わせて調整などを行う福祉用具の専門職です。
福祉用具貸与事業所や福祉用具販売店・特別養護老人ホームなどが活躍できる事業所としてあります。
福祉用具専門相談員指定講習の受講資格は設けられていないため、介護未経験の方でも受講できます。
福祉用具は介護生活の大きな助けとなります。福祉用具専門相談員は福祉用具に関する専門職です。福祉用具専門相談員とはどのような役割を持つ仕事なのでしょうか?また、福祉用具専門相談員の資格はどのように取得するのでしょうか?[…]
精神保健福祉士
心に病を抱えた人がスムーズに生活を営めるように、相談や生活支援、助言、社会参加の手助け、などを行う仕事・資格です。
年1回2月初旬に行われる国家試験に合格することで資格取得となります。
受験資格の大きくは大学等で指定科目を履修する、短大等で指定科目を履修して実務1〜2年を経験する、養成施設を経るという3つのルートに分けられます。
介護事務
介護事務資格の代表的な種類として、介護事務実務士や介護事務管理士・介護保険事務士などがあります。
無資格であっても、介護事務員として従事は可能ですが、資格を取得することによりスキルを証明できるため信頼されやすかったり、資格手当などの給与アップを見込めたりとメリットが多いです。
「介護事務って募集をよく見かけるけど私にもできるかな?」「介護の知識や資格って必要なの?」と疑問に感じている方もいると思います。そこで本記事では、介護事務について以下の点を中心にご紹介します。 介護事務の仕事内容 介護事[…]
介護食に関連する主な資格(6種類)【介護食士等】とは
介護食の提供や調理などは、多くの施設で困ることが多いそうです。
味はもちろんですが、彩りなどの見た目も美味しそうにみせるのが難しいとされる介護食。
以下で紹介していく資格は介護食のスペシャリストともなれる資格で多数の施設で需要があります。
介護食士
介護が必要な人に適切な食事を提供する知識などがあることを証明できる資格です。
内閣総理大臣認定・公益社団法人全国調理職業訓練協会が設け、公益事業としても認定しています。
講習会などを受講後に3級から受験し、2級・1級と順に取得可能となっています。
食事というのは、多くの人にとって幸せを感じる大切な時間です。特に介護が必要になった方にとっては、一番の楽しみといっても過言ではないくらい、人生において大切なものとなることがあります。「介護についての知識はないけれど、介護の分[…]
介護食アドバイザー
一般財団法人日本能力開発推進協会が認定している、高齢者の食事作りに関する民間資格です。
介護食アドバイザーの役割は、高齢者の心理や身体的特徴を理解し健康的な食事を楽しめるようサポートすることです。
指定のカリキュラムを受講・修了し資格試験に合格で取得となります。
カリキュラムの受講に制限はありません。
介護関連の資格の1つに、介護食アドバイザーという資格があるのをご存知ですか。高齢者に健康的かつ、普通食と変わらないおいしい食事を提供できる資格として、近年注目が集まっています。本記事では、介護食アドバイザーについ[…]
管理栄養士
高齢者の食事のメニューを考え、栄養バランスだけでなく健康管理を担う資格です。
施設では、高齢者の介護状態に合わせたメニュー作りが主な仕事になります。
管理栄養士になるには、まず「栄養士の資格を所持していること」が前提となります。
その後、規定年数栄養の指導に従事することで管理栄養士の受験が可能となります。
管理栄養士の中には介護施設に勤めたいと思う一方で、どこの施設が良いのか迷っている方もいるのではないでしょうか。管理栄養士が働ける施設に、特別養護老人ホームが挙げられます。では、特別養護老人ホームでの具体的な仕事内容はどんなものな[…]
介護食コーディネーター
高齢者をはじめとした咀嚼や嚥下に不安がある方に対し、柔らかく美味しい料理を提案・調理できる資格です。
指定の教育機関での研修の修了、資格試験の合格という2つのステップで資格取得となります。
介護食マイスター
介護食に関する様々な知識を携え、介護現場や食品業界などで幅広く活躍できる仕事です。
在宅介護においてもその知識と技術は十分に生かせるため、注目度の高まっている資格となっています。
介護食作りインストラクター
介護食の役割や介護食の作り方に関する基本的な知識を持っていることが証明されます。
資格取得後は、介護食作りインストラクターとして自宅やカルチャースクールで講師活動を行うことができます。
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介護資格の比較表
介護や福祉の仕事がやりたい!介護・福祉に興味があるけど、どんな資格があるの?と思ったことがある方は多いのではないでしょうか?
高齢者や障害のある方をサポートする介護や福祉の仕事では、さまざまな職種や資格に溢れています。
介護や福祉に関わる資格について、表にまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
介護の主な資格(9種類)【介護職員・介護福祉士等】
介護資格には、介護福祉士をはじめ多くの資格があります。
資格を取ることで、介護職員の給与アップにも繋がります。
ここでは、介護の中心となる介護職員の資格の合格率や費用、給与を見ていきましょう。
資格名 | 受験資格 | 難易度(合格率) | 資格取得費用 | 資格保有者給与 |
介護職員初任者研修 | 特になし | 非公開(ほぼ100%) | 3〜8万円 | 平均307,330円 |
介護福祉士実務研修 | 特になし | 非公開(ほぼ100%) | 10~18万円 (初任者研修取得済みは7~15万円) | 平均300,510円 |
介護福祉士 | 指定の介護福祉士養成施設を卒業 実務経験3年以上 + 実務者研修の修了 | 72.3%(2021年度) | 10万前後(初任者研修済みは8万程度) 養成校は100~150万円 | 平均328,720 |
認定介護福祉士 | 実務経験7~8年以上 介護チームのリーダーとしての実務経験がある 居宅、居住(施設)系サービス双方での生活支援の経験をもっている | 介護福祉士より高い | 60万円前後 | 介護福祉士より高い |
サービス提供責任者 | サービス提供責任者として勤務するための資格要件は、以下2つのうちどちらかとなります。 介護福祉士資格 介護福祉士実務者研修 | 試験なし | 取得資格による | 平均393,090円 |
ケアマネージャー | 定められている業務について5年以上かつ900日以上の勤務実績が必要。 | 23.3%(2021年度) | 約5万円 | 平均362,290円 |
主任ケアマネージャー | 専任のケアマネとしての実務経験が通算5年以上 主任ケアマネに準ずる立場として、地域包括支援センターに配置されている などの要件をクリアしている必要があります。 | 試験なし | 約2~6万円 | ケアマネより高い |
社会福祉士 | 一般の4年制大学を卒業している場合は、一般養成施設等で必要なカリキュラムを1年以上履修すれば、社会福祉士国家試験の受験資格が得られます。 | 31.1%(2021年度) | 約4万~8万円 | 平均363,480円 |
喀痰吸引等研修 | 介護施設や事業所で働いている介護職員であれば、学歴や経験がなくても可能。 | 非公開(筆記は90%以上) | 約6~15万円 | 平均363,140円 |
出典:厚生労働省「平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果」
出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」
出典:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」
出典:厚生労働省「第24回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」
出典:厚生労働省「第34回介護福祉士国家試験合格発表」
出典:厚生労働省「第34回社会福祉士国家試験合格発表」
介護の仕事をしていると、上司や先輩方から実務者研修を取得するように助言されることがあると思います。実務者研修を取得すべきかどうか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?今回は、実務者研修の学習内容や他の資格との関係性について説明[…]
認知症介護の主な資格(4種類)【認知症介護基礎研修等】
介護や福祉の現場では、認知症の方も多く見られます。
介護現場で、認知症の介護に役立つ資格についてまとめています。
介護士として、認知症の方をサポートしたい方や認知症に対する介護スキルを上げたい方は参考にしてください。
資格名 | 受験資格 | 難易度(合格率) | 資格取得費用 | 資格保有者給与 |
認知症介護基礎研修 | 認知症ケアに携わる介護従事者 無資格の介護従事者 | 試験なし | 無料~5,000円 | 平均26万円 |
認知症介護実践者研修 | 研修は各都道府県から指定や委託された機関が行うため、受講資格や受講費用などの受講内容はそれぞれ異なります。 | 試験なし | 無料~25,000円 | 手当3,000~20,000円 |
認知症介護実践リーダー研修 | 認知症介護実践者研修の修了から1年以上経過している 認知症の方の介護業務に5年以上従事した経験がある 以上の項目などを満たしている必要があります。 | 試験なし | 無料~5,0000円 | 手当が認知症介護実践者研修より高い |
認知症ケア専門士 | 「試験実施年の3月31日から過去10年間に、3年以上認知症ケアの実務経験を有している」というのが資格となります。 | 53.7%(2021年度) | 26,000円 | 認知症介護基礎研修より高い |
出典:京都市長寿すこやかセンター「平成27年度京都市認知症介護実践研修実践リーダー研修募集要項」
出典:認知症ケア学会「認定試験合格状況」
機能訓練指導員に関連する主な資格(3種類)【理学療法士等】
機能訓練指導員は、利用者の状態に合わせてできるだけ身の回りのことが自立してできるように支援する仕事になります。
機能訓練指導員になるために必要な資格合格率や費用、給与についてまとめています。
機能訓練指導員として、高齢者の支援を行いたい方は参考にしてみてください。
資格名 | 受験資格 | 難易度(合格率) | 資格取得費用 | 資格保有者給与 |
理学療法士 | 理学療法士の養成校(大学、短期大学、専門学校)に通い、必要な課程を修了する必要があります。 | 79.6%(2021年度) | 約220~600万円 | 平均398,150円 |
作業療法士 | 高校卒業後に3年制または4年制の専門学校、4年制大学、3年制の短大で専門的な知識や技術を学ぶことが必要になります。 | 80.5%(2021年度) | 約220~600万円 | 平均398,150円 |
言語聴覚士 | 高校を卒業後、専門学校などで養成課程を修了する必要があります。 | 75.0%(2021年度) | 約200~600万円 | 平均365,500円 |
出典:厚生労働省「国家試験合格発表」
出典:厚生労働省「職業情報提供サイト理学療法士(PT)」
出典:厚生労働省「職業情報提供サイト作業療法士(OT)」
出典:厚生労働省「職業情報提供サイト言語聴覚士(ST)」
出典:厚生労働省「令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要」
介護対象が広がる主な資格(7種類)【行動援護従業者等】
介護や福祉の現場では、ひとえに介護と言ってもさまざまな対象があります。
ここでは、介護や福祉で働く上で介護対象を増やすことができる資格についてまとめています。
介護士として、働ける場所を増やしたい方は参考にしてください。
資格名 | 受験資格 | 難易度(合格率) | 資格取得費用 | 資格保有者給与 |
介護予防運動指導員 | 講習を受けるためには以下のような資格や経験が必要です。 初任者研修+実務経験2年以上 介護福祉士 医療関係の国家資格 | 非公表(約90%以上) | 9万円 | 約25〜30万円 |
行動援護従業者 | 特になし | 試験なし | 35,000~45,000円 | 平均307,820円 |
高齢者コミュニケーター | 「高齢者傾聴スペシャリスト」などの資格を持っていると高齢者コミュニケーターとして認められます。 | 試験なし | 31,432円 | 平均261,600円 |
同行援護従業者 | 研修を主管する自治体により、カリキュラム内容や時間数、受講要件などに違いがある場合があります。 | 試験なし | 35,000~70,000円 | 平均286,110円 |
重度訪問介護従業者 | 特になし | 試験なし | 10,000~20,000円 | 平均312,080円 |
終末期ケア専門士 | 3年以上の実務経験 | 69.5%(2021年度) | 20,000円 | 平均29〜36万円 |
難病患者等ホームヘルパー | 介護福祉士 介護職員基礎研修修了者 ホームヘルパー 等の資格 | 試験なし | 無料〜10,000円 | 平均29〜36万円 |
出典:日本介護予防協会「介護予防運動指導員の資格取得にかかる費用や時間」
出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」
介護業務の幅を広げる主な資格(6種類)【福祉用具専門相談員等】
介護職員として、利用者を直接介護をする意外にも必要な環境を整えることや生活しやすい道具を調整する仕事もあります。
ここでは、介護業務の幅を広げる資格についてまとめています。
介護職員として、業務の幅を広げたい方や違った角度からサポートしてみたい方は参考にしてみてください。
資格名 | 受験資格 | 難易度(合格率) | 資格取得費用 | 資格保有者給与 |
ガイドヘルパー | 特になし | 試験なし | 2〜5万円 | 約18〜22万円 |
レクリエーション介護士 | 特になし | 非公開 | 2級30,000~35,000円 1級 約10万円 | 平均261,600円 |
福祉住環境コーディネーター | 特になし | 1級17.7% 2級67.8% 3級66.1% (2020年度) | 3級5,500円 2級7,700円 1級12,100円 | 約17〜20万円 |
福祉用具専門相談員 | 特になし | 試験なし | 4〜6万円 | 約19〜29万円 |
介護事務 | 養成施設や専門学校等で専門的なカリキュラムを履修する必要があります。 | 70% | 6,500円 | 平均343,220円 |
精神保健福祉士 | 特になし | 65.6%(2022年度) | 360,000~1,300,000円 | 平均338,740円 |
出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」
出典:東京商工会議所「福祉住環境コーディネーター検定試験」
出典:技能認定復興協会「介護事務管理士技能試験」
介護食に関連する主な資格(6種類)【介護食士等】
介護福祉の現場では、食事の内容の制限がある方や飲み込みが難しい方などもみられます。
ここでは、介護食士や管理栄養士など、介護食を通してサポートすることができる資格をまとめています。
介護や福祉の現場で、調理職としてサポートしていきたい方は参考にしてみてください。
資格名 | 受験資格 | 難易度(合格率) | 資格取得費用 | 資格保有者給与 |
介護食士 | 3級は誰でも受験可能 1級・2級はひとつ前の級資格、1級は+2年以上介護食調理実務に従事している25歳以上の方 | 非公開 | 約70,000~90,000円 | 約年収300万円 |
介護食アドバイザー | 指定のカリキュラムを受講・修了した方 | 非公開 | 約40,000~46,000円 | 約29〜36万円 |
管理栄養士 | 栄養士養成施設を卒業して、栄養士の免許を受けた後、厚生労働省令で定める施設において規定の年数従事した者 | 65.1%(2021年度) | 約2,400,000~5,100,000円 | 平均351,460円 |
介護食コーディネーター | 指定のカリキュラムを受講・修了した者 | 非公開(約7割) | 約30,000~460,000円 | 約261,600~311,600円 |
介護食マイスター | 特になし | 非公開(約7割) | 10,000円 | 平均261,600円 |
介護食作りインストラクター | 特になし | 非公開(約7割) | 10,000円 | 平均261,600円 |
出典:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」
出典:厚生労働省「第36回管理栄養士国家試験合格発表」
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施設・サービスごとの職種と介護資格
ここまで、さまざまな資格について紹介してきました。
実際の施設やサービスでは、どのような職種が資格を持ち働いているのでしょうか?
施設・サービスごとに職種と必要な資格についてまとめています。
実際に、働きたい施設やなりたい職種を見つける参考になると思います。
居宅サービスでの職種と介護資格
居宅サービスは、自宅で生活しながら介護サービスを受けたい人向けのサービスになります。
デイサービスや居宅訪問、ショートステイなどが含まれます。
居宅サービスで働いてみたい方はチェックしてみてください。
通所介護(デイサービス)、介護付き有料老人ホーム | |||
職種 | 介護職員 | 資格 | ・介護福祉士 ・介護職員実務者研修 ・介護職員初任者研修 |
生活相談員 | ・社会福祉士 ・社会福祉主事 ・精神保健福祉士 ・介護福祉士 | ||
看護職員 | ・看護師 ・准看護師 | ||
機能訓練指導員 | ・理学療法士 ・作業療法士 ・言語聴覚士 ・柔道整復師 ・あん摩マッサージ師 ・看護師 ・准看護師 | ||
調理職員 | ・管理栄養士 ・栄養士 ・調理師 | ||
訪問介護 | |||
職種 | 訪問介護員 | 資格 | ・介護福祉士 ・介護職員実務者研修 ・介護職員初任者研修 |
サービス提供責任者 | ・介護福祉士 ・介護職員実務者研修 ・同講援護従業者養成研修 | ||
居宅介護支援(ケアプラン作成) | |||
職種 | ケアマネージャー | 資格 | ・介護支援専門員 |
短期入所生活介護(ショートステイ) | |||
職種 | 介護職員 | 資格 | ・介護福祉士 ・社会福祉士任用資格 ・介護職員初任者研修 ・介護職員実務者研修 |
訪問看護 | |||
職種 | 看護職員 | 資格 | ・看護師 ・准看護師 |
住宅型有料老人ホーム、軽費老人ホーム | |||
職種 | 訪問介護職員(ホームヘルパー) | 資格 | ・介護福祉士 ・介護職員初任者研修 ・介護職員実務者研修 |
施設サービスでの職種と介護資格
施設サービスは、病院から退院し自宅へ帰れるように「在宅復帰」を目的とした施設です。
さまざまな職種が働いており、リハビリテーションや機能訓練に積極的に取り組んでいます。
利用者の「在宅復帰」をサポートしたい方は参考にしてみてください。
特熱養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設 | |||
職種 | ケアマネージャー(施設ケアマネ) | 資格 | ・介護支援専門員(ケアマネージャー) |
介護職員 | ・介護福祉士 ・介護職員初任者研修 ・介護職員実務者研修 | ||
生活相談員 | ・社会福祉士 ・社会福祉主事 ・精神保健福祉士 ・介護福祉士 | ||
看護職員 | ・看護師 ・准看護師 | ||
機能訓練指導員 | ・理学療法士 ・作業療法士 ・言語聴覚士 ・柔道整復師 ・あん摩マッサージ師 ・看護師 ・准看護師 | ||
調理職員 | ・管理栄養士 ・栄養士 ・調理師 |
その他のサービスでの職種と資格
上記の施設以外に、高齢者が共同生活するためのグループホームなどがあります。
入居している方が日常生活を行えるようにサポートする仕事になります。
サービスを提供する上で必要な職種と資格を見ていきましょう。
グループホーム | |||
職種 | 管理者 計画作成責任者 | 資格 | ・介護支援専門員(ケアマネージャー) ・介護福祉士 |
職種 | 介護職員 | 資格 | ・介護福祉士 ・介護職員初任者研修 ・介護職員実務者研修 |
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) | |||
職種 | 介護職員 | 資格 | ・介護福祉士 ・介護職員初任者研修 ・介護職員実務者研修 |
介護タクシー | |||
職種 | ケアドライバー | 資格 | ・普通自動車2種免許 ・介護職員初任者研修 |
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介護資格を使ったキャリアアップ|キャリアパス
介護職には、資格なしでもつくことはできますが、資格によって対象範囲や給与が大きく変わります。
介護未経験職員のキャリアパス|介護福祉士取得
- ステップ1 介護職員初任者研修
- ステップ2 介護福祉士実務者研修
- ステップ3 介護福祉士
介護未経験職員のキャリアパスは、介護福祉士取得を目指したキャリアパスとなります。
まず、介護職員初任者研修を受講しましょう。
介護職員初任者研修では、介護全般の知識を学ぶことができます。
資格取得後は、ホームヘルパーとして、身体介護ができるようになります。
次に、介護福祉士実務者研修を受講しましょう。
介護福祉士実務者研修では、より広範な介護知識や技術を学ぶことができます。
国家試験の介護福祉士に挑戦する前に受講しておくと、実技試験が免除されます。
また、資格取得後は、サービス提供責任者として勤務できます。
最後に、介護福祉士試験に挑戦しましょう。
介護福祉士は、介護職で唯一の国家試験です。
介護福祉士になることで、平均給与がアップします。
さらに、管理職につくことができるようになります。
資格取得を応援する制度
介護職に必要な資格を取るには、費用がかかります。
その費用を安く、あるいは無料になる制度を利用することで経済的な負担も軽くなります。
ハローワークの求職者支援訓練を利用する
ハローワークでは求職者支援訓練を行っており、求職者を対象に支援しています。
求職者支援訓練では、無料で受講することができますがテキスト代などは自己負担になります。
企業による資格取得支援制度
企業による資格取得を支援する制度です。
内容は企業によって違ってきますが、全額、あるいは一部を企業が負担してくれる制度です。
この制度は資格を得る方だけでなく、企業にも人材育成や補助金などのメリットがあります。
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介護と資格のまとめ
今回は、介護の資格についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。
- 介護資格には、自分のキャリアアップに役立つものがある
- 介護職で取っておきたい資格には「介護職員初任者研修」を始め、さまざまな資格がある
- 無資格でも介護の仕事はできるが給料やキャリアアップを考えると、資格を取った方が断然有利
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。