ホーム

認知症を学ぶ

down compression

介護を学ぶ

down compression

専門家から学ぶ

down compression

書籍から学ぶ

down compression

健康を学ぶ

down compression
健達ねっと>介護お役立ち記事>介護施設>グループホームの種類は様々?各施設のサービスや利用条件を解説!

グループホームの種類は様々?各施設のサービスや利用条件を解説!

海外では福祉先進国を中心として、グループホームという福祉施設の種類が普及しています。
グループホームでの効果は日本でも注目され、認知症や障がい者のために導入・運営が徐々に活発化してきています。

グループホームを検討している方の中には、どんな種類があるのか分からないという方も多いのではないでしょうか?

  • グループホームについて
  • グループホームの入居条件
  • グループホームに入居する手順

ぜひ最後までご覧いただき、グループホームについての理解をより深めるためにお役立てください。

介護施設に興味がある方は下記の記事も併せてお読み下さい。

関連記事

一括りに老人ホーム・介護施設といっても、種類によって目的や入居条件はさまざまです。初めての老人ホーム・介護施設探しでは、分からないことばかりだと思います。どの施設がいいのか決められない人も多いのではないでしょうか?本記事では、老人[…]

スポンサーリンク

グループホームは2種類ある?

疑問グループホームを理解する前に、グループホームには「認知症グループホーム」と「障がい者グループホーム」の2種類あることを覚えておきましょう。

そもそもグループホームとは?

グループホームは、福祉先進国であるスウェーデンが発祥とされています。
5~9人の少人数を一つの単位として、共同住居という形態で、家庭的で落ち着いた雰囲気のなかで共同生活を送っていくものです。

共同生活は、介護スタッフなどが食事・掃除といった日常生活から簡単な介助までサポートし、自立した人間としての尊厳を守った生活を維持することを目的としています。

福祉施設の新しい種類として注目されています。

認知症の方向けのグループホームとは?

認知症の方向けのグループホームは、認知症を発症した高齢者のための施設です。
「認知症対応型共同生活介護」という種類で介護保険に位置付けられているものです。

認知症に特化しており、スタッフが24時間体制でケアを行っています。

認知症に特化していることで、症状に理解があり、生活や心身のサポートまで安心して任せることができます。

認知症の方向けのグループホームの目的

認知症を発症した方は、新しいこと、新しい人、新しい場所を覚えることができません。
そのような場に身を置くと不安やパニックを起こして、症状が悪化するといわれています。

認知症の方向けのグループホームでは、少人数で共同生活を行うことで、見慣れた人と見慣れた場所で暮らす安心感を与えることができます。

また、利用者は介護付き老人ホームとは違って自立できている方が多いのです。

料理や掃除、洗濯といった役割分担を持ち、可能な限りの自立を促すためのサポートをしながら認知症の進行を遅らせることも目的としています。

障がい者向けのグループホームとは?

障がい者向けグループホームとは「知的障がい」「身体障がい」「精神障がい」などを持つ方がサポートを受けながら共同生活を営みます。
障がい者総合支援法に基づいた「障がい福祉サービス」という種類で位置づけられています。

障がい者向けのグループホームの目的

障がい者向けのグループホームの目的は、障がいのある方が地域の中で住みやすく、家庭的な雰囲気の中で共同生活をできるようにサポートすることです。
支援があれば自立した生活を送ることができ、施設や病院から出て、地域の中での暮らしに移行したいと願う方たちのための住まいになります。

グループホームについて詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。

関連記事

日本では少子高齢化が社会問題となっており、高齢者の割合が年々増加しています。そんな中、認知症の高齢者を専門にケアする施設も増えてきました。その施設の一つが「グループホーム」です。今回の記事では、「家族が認知症になって自宅で介護を続[…]

スポンサーリンク

グループホームの対象者はどんな人?

グループホームは、誰でも入居できるというわけではありません。
入居対象者としての条件があります。

認知症の方向けグループホームの対象者は?

認知症の方向けグループホームの入居対象者は65歳以上*1であり、要支援2、または要介護1以上の認知症の方です。
また、グループホームは地域密着型のサービスであるため、グループホームと同じ地域に住居と住民票がなくてはなりません。

介護が必要になっても、グループホームに住み続けることはできます。

しかし、認知症状が悪化して集団生活ができなくなると退去して、介護付き老人ホームなどに移らなければならないケースもあります。

*1 介護保険で定められている特定疾病が原因で介護が必要な方や、若年性認知症の診断を受けた方は、「40歳以上64歳以下」でも対象となります。

障がい者向けグループホームの対象者は?

障がい者向けグループホームの入居対象者は、あくまでも障がい者総合支援法に定義された障がい者であることが前提となっています。
障がい者手帳を持っている方、障がい支援区分の1~6に認定されている方が対象となります。

また、身体障がい者の場合には65歳未満であること、または65歳になる前日まで障がい福祉サービスなどのサービスを利用したことがある方を対象としています。

障がい者向けグループホームの利用期間は、原則として設けられていません。

ただし、自治体によっては利用期間の制限のない「滞在型」と3年を利用期限とする「通過型」の2種類に分けられているところもあります。

グループホームの入居条件について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。

関連記事

グループホームへの入居を検討している場合でも、実際のところ入居条件については知らないという方も多いと思います。また、グループホームには認知症向けのものと、障がい者向けのものがあるため、それぞれの入居条件の違いについて知りたい方も多いのでは[…]

おすすめ記事

日本では少子高齢化が社会問題となっており、高齢者の割合が年々増加しています。そんな中、認知症の高齢者を専門にケアする施設も増えてきました。その施設の一つが「グループホーム」です。今回の記事では、「家族が認知症になって自宅で介護を続[…]

グループホームで利用できるサービスは?

グループホームでは認知症向け、障がい者向けそれぞれに受けられるサービスの種類があります。
とくに障がい者向けの場合は、利用形態によって受けられるサービスの種類が違ってきます。

認知症の方向けのグループホームで利用できるサービスは?

認知症の方向けのグループホームのサービスの種類には以下のようなものがあります。

日常生活の支援

掃除や洗濯、食事の支度など、共同作業としてそれらを行うときにサポートします。
たとえば料理は作れなくても、配膳や盛り付けをしてもらうなど、認知症の方にもできることをしてもらいます。

身体介助

食事や入浴、排泄など身体介助のサービスが受けられます。

レクリエーションの企画・実施

日常生活にメリハリを付け、リハビリにもなるようにレクリエーションも活発に行われています。
たとえば、グループホームの仲間のために誕生日会を企画したり、地域のイベントに参加したりします。
こうした刺激が認知症の進行を遅らせることにもなります。

利用者の健康管理

近隣医療機関と連携して、利用者の健康管理も行っています。

夜間の見守り

認知症で夜の徘徊がある場合には、夜間の見守りも行っています。

看取りの実施

看取りを実施するグループホームも徐々に増えてきました。
看取りをするには介護と医療体制が十分でなければなりませんが、最近では、協力医療機関と看取りを連携しているグループホームも増えており、最後まで住み慣れた場所で過ごすことができるようになってきています。

障がい者向けグループホームで利用できるサービスは?

障がい者向けグループホームは、サービスの提供方法によって4種類に分かれます。

介護サービス包括型

主に夜間や休日に介護が必要になる方のためのグループホームです。
サービスの種類としては、生活支援員、世話人といった方たちが食事や入浴、排泄などの介護サービスを行います。

外部サービス利用型

主に夜間や休日に日常生活上のサポートを行います。
入浴といった介助は、委託契約を結んだ介護サービス会社が行います。

日中活動サービス支援型

日中活動サービス支援型は、主に重度の心身障がい者の方が利用するサービスです。
24時間の支援体制か短期入所施設を併設することによって、日常生活の支援から介護まで幅広くサービスを提供しています。

サテライト型住居

グループホームで24時間共同生活するのではなく、ホームの近くにあるアパートなどで一人暮らしをします。
本部であるグループホームでは食事やほかの利用者さんとの交流、イベントなどには参加してコミュニケーションが取れるようになっています。

集団生活が苦手な方や、一人立ちする準備がしたい方などに適しています。
利用期間は2年となっています。

 

人員配置に違いはあるの?

認知症の方向けのグループホームの人員配置と障がい者向けグループホームの人員配置は、利用者の介護度や障がい度によって違いが出ます。

認知症の方向けのグループホームの場合

3年以上認知症介護従事しており、認知障害対応型サービス事業管理者研修など定められた研修を修了している管理者と、ケアマネージャーの配置も義務付けられています。
介護スタッフは、利用者3名に対して1名以上の配置が必要です。

グループホームには、看護スタッフの配置は義務付けられていませんが、看取りのニーズが高まっていることから配置しているグループホームも増えています。

障がい者向けグループホームの場合

グループホーム全体の管理を行う「管理者」がいます。
そして、利用者との面談で個別支援の計画を立案する「サービス管理責任者」がいます。

そのほか家事、健康管理、金銭管理といったサポートを行う「世話人」や生活相談などを行う「生活支援員」などを配置しているグループホームもあります。

健達ねっとECサイト

利用手順はどう違う?

グループホームを利用する場合、どのような手順で進めていけばいいのでしょうか?

認知症の方向けのグループホームの場合

在宅で介護サービスを受けている場合、認知症の方向けのグループホームに入居希望の方は担当のケアマネージャーに相談して探してもらいましょう。
グループホームへの入居申し込みは直接行います。

訪問、あるいは来訪によって面談が行われ、「住民票」「健康診断書」「認知症診断書」「所得証明書」を提出します。

施設管理者などが、総合的に判断して入居の判断を行います。

障がい者向けグループホームの場合

まず、お住まいの市区町村で障がい福祉サービスの支給申請を行います。
指定相談支援事業者が利用計画案を作成しますが、このときの費用負担はありませんのでご安心ください。

内容を精査して、障がい支援区分の判定と給付決定がされます。
個別支援計画が作成され、障がい者グループホームと契約を結んで利用開始となります。

利用開始までに1~2カ月かかることもあるので、早めに申請をしておきましょう。

薬の使い方

グループホームの選び方にはコツがある?

グループホームを上手に選ぶには、情報集めが大切です。

情報集めのコツをご紹介します。

認知症の方向けのグループホームの選び方

希望エリアでグループホームがいくつかあって迷っているという場合には、候補となっているグループホームの「運営推進会議」に参加することをおすすめします。
運営推進会議は誰でも参加でき、入居者の生活の様子などを聞くことができます。

また、管理者がどのような指針でグループホームを運営しているのかもわかります。
家族会を同日に行うケースも多いので、直に話を聞くこともできる貴重な場となっています。

障がい者向けグループホームの選び方

障がいといっても、ご本人の状態は様々です。
選び方で重要なことは、障がい者自身の障がいの種類や程度を支援できるグループホームであるかどうかを確認することです。
そのうえで「建物のタイプ」「夜間の支援の有無」「費用」「ロケーション」などを比較検討して選びましょう。

グループホームの種類のまとめ

まとめここでは、グループホームの種類について紹介してきました。
要点を以下にまとめます。

  • グループホームには「認知症の方向け」と「障がい者向け」の2種類があり、少人数で共同生活を行う
  • グループホームへの入居は、利用する地域に住んでいることや認知症の診断、障がい者認定が必要
  • グループホームへの入居を希望する場合は、ケアマネージャーに相談するか市区町村の相談窓口に行く

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
  • 小規模多機能型居宅介護
  • その他介護事業所運営
  • 食事管理
  • 栄養提供
  • 福祉用具販売
  • 障がい者雇用

スポンサーリンク