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健達ねっと>介護お役立ち記事>介護資格>特別養護老人ホーム職員の給料は高い?仕事内容や資格などを解説!

特別養護老人ホーム職員の給料は高い?仕事内容や資格などを解説!

介護業界で働く場合には、働く事業所や施設、勤務形態により給料が異なってきます。

特別養護老人ホームで働くとどのくらいの給料を貰うことが出来るのでしょうか?
また、特別養護老人ホームでの仕事内容はどのようなものなのでしょうか?

本記事では、特別養護老人ホームの給料や仕事内容について以下の点を中心にご紹介します。

  • 特別養護老人ホームの仕事内容
  • 特別養護老人ホームで貰える給料
  • 特別養護老人ホームで活かせる資格

特別養護老人ホームで働くことを検討されている方などもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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特別養護老人ホームとは


特別養護老人ホームは、身体的または精神的に介護を常に必要とする高齢者が、介護を受けながら生活を送る施設です。
特別養護老人ホームとは「特養」とも呼ばれています。

特養は介護保険サービスの施設ですので、介護保険を利用します。
そのため、特養の主な目的は高齢者の介護です。

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特養の仕事はハード?


特養は介護保険の施設サービス計画書に基づいた、入浴や食事などの生活介助が主な仕事です。

入浴介助や食事介助、排泄介助といった専門性の高い仕事に加え、健康管理や身体機能維持など、看護職員やリハビリスタッフと協力しながら入居者のサポートをします。

また、施設により、各種行事やレクリエーション等の企画も仕事に含まれることがあります。

特養で貰える給料は?


特養の給料は、介護施設の中でも比較的高いとされています。

厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」よると、特養職員の平均給与は35万430円とされています。
平成31年度の調査結果では 33万2320円となっている為、平均給与は2万円ほど上がっています。
このことから、収入が高いことは働くうえでの大きなメリットといえるでしょう。

ただし、訪問介護やデイサービスでは夜勤がないのに対して、特別養護老人ホームには夜勤が含まれます。
特別養護老人ホームの給料の高さには、夜勤勤務が影響していることを理解しておきましょう。

介護施設ごとに給与形態は違う?


施設形態ごとの平均給与(月給・常勤者)は以下の通りです。

施設平均給与
特養35万430円
介護老人保健施設33万8920円
訪問介護事業所30万6760円
通所介護事業所28万600円
グループホーム28万7770円

この表を基に、介護施設の平均給与は5万円から7万円の差があり、特養の給料が他施設よりも高い傾向にあることが分かります。

あくまでも平均給与である為、勤務先によっても異なります。
勤務地を調べる際は、各施設の給与を確認しましょう。

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特養で活かせる資格は?

特養では介護度が高い方や重い認知症を患っている方、障害をお持ちの高齢者を受け入れているため多種多様な業務に携わります
その為、介護全般の知識や技術、基礎的なスキルを身につけられる介護職員初任者研修や医療的ケアも学べる実務者研修などの資格を取得しておくと良いでしょう。

特に国家資格の介護福祉士は、現場のチームリーダーとしても働くことができます。

そこで、特養に勤務する際に活かせる資格について詳しくご紹介します。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とは、介護職として働く上で基本となる知識・技術を習得する研修です。

介護の資格は短期間でとれるものから、難易度の高い国家資格まで様々です。
その中でも、この介護職員初任者研修は3カ月程度で取得が可能なもっとも取得しやすい資格といわれています。

またこの資格を取得する為には、講義と演習で構成される約130時間の研修を受講し、修了試験に合格することが必要です。

実務者研修

実務者研修とは、基本的な介護能力をより高めるために取る資格です。

2017年1月から、介護福祉士国家試験を受験する為には3年以上の実務経験と、この実務者研修を修了することが義務づけられました。

実務者研修では現場経験では修得できない知識・技術を身に付けることが目的です

また、2年以上の養成課程を持つ「介護福祉士」養成校の到達目標と同等の水準とされています。
さらに、最近では介護職に強く要望されている、たん吸引・経管栄養の実務も、研修の中で学びます。

介護支援専門員

介護支援専門員とは居宅介護支援事業所や介護保険施設に必ず配置される職種で、一般にケアマネジャーと呼ばれています。

介護が必要な人が適切な介護を受けられるように、ケアプランの作成
などを行います。

介護支援専門員は、保健・医療・福祉の分野で一定期間従事した経験のある人が受講資格を与えられます。
その為、定められた実務経験と、介護支援専門員実務研修受講試験に合格し、尚且つ介護支援専門員実務研修を修了することで、介護支援専門員として働くことができます。

介護支援専門員について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。

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特養の職員が給料を上げるためには?


ここからは、施設職員として給料を上げる為の5つの方法についてご紹介します。

夜勤の回数を増やす

特養で働いている場合は、一番早く給料を上げる方法に夜勤の回数を増やすことが挙げられます。

ほとんどの方が寝静まった時間帯に勤務をする夜勤には、日勤にはない夜勤手当が付きます。
日本医療労働組合連合会の調査によると、正規職員の夜勤手当平均額は6,335円です。
最高額は1万2900円、最低額は1,500円と、施設により差があります。

長期的な活躍を目指す

介護業界では、長く働き続ける方を応援する制度があります。

国家資格である、介護福祉士を取得し、10年間の勤続者を対象にした賃金アップの施策が実施されています。
勤続年数が長いと給料が高くなる傾向は、介護福祉士に限らず介護職員全体にも言えます。

職場や仕事内容に満足していて、長く働き続けても問題ないと思える方は、上記の指標をもとに勤続年数を延ばすのも一つの手といえるでしょう。

勤続年数に応じた介護職員の給料は以下の通りになっています。       

勤続年数平均給与
1年28万3480円
2年28万7940円
3年29万1010円
4年29万6700円
5~9年30万7980円
10年以上35万820円

参考:厚生労働省「令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果」

経験を積んでキャリアアップを目指す

責任ある役職に就くと基本給が上がるうえに、役職手当ももらえます。

介護業界の役職で最も給料が高いとされているのは施設長などの管理者です。
とはいえ、施設長などの管理者になるには、マネジメントの知識などを身につけていなければなりません。

次に給料の高い役職は、ケアマネジャーなどの相談業務全般に携わるスタッフです。
特養職員の平均給与は35万430円ですが、ケアマネジャーの平均月収は36万2510円です。

実務の経験を積み、ケアマネジャーの資格を取得すれば、約1万円の給料アップが見込めます。

転職する

介護業界には、資格や経験を活かせる様々な種類の施設や事業所があります。

もちろん、施設形態によって平均給与は異なります。
現在の勤務場所の給与が頑張りに比例していないと感じる際は、転職することも一つの案と言えるでしょう。

勤務先の手当等を確認する

介護の現場では様々な仕事があり、その中には手当がつく働き方も存在します。

その一つに、残業手当があります。
時間外の勤務時間に応じ、残業手当が支払われます。
しかし、残業を推奨しない事業所や施設、独自の規定を設けている所もあるので入社前に確認しておくと良いでしょう。

特養職員がキャリアアップに使える資格とは?


介護業界の仕事は、無資格でも勤務が可能です。
しかしキャリアアップや給与アップ、転職先の選択肢を増やすためにも資格の取得をおすすめします。
また、現在資格をお持ちの方も新たな資格を取得しキャリアアップを目指すことも可能です。

そこで、介護業界で勤務している方やこれから勤務を考えている方におすすめの資格をまとめてみました。

キャリアアップを目指したいけれど、次にどんな資格を取得すればいいか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

介護福祉士

介護福祉士とは、要介護者の生活支援や技術の取得を証明できる国家資格です。
介護福祉士を取得すると、現場リーダーを任せられるようになるなど、キャリアアップにもつながります。

介護福祉士を取得する際は、実務経験などの受験資格を満たす必要があります。

国家試験に合格後、登録申請をすることで介護福祉士を名乗ることができます。

認定介護福祉士

認定介護福祉士とは、介護福祉士の上位資格として位置づけられている民間の資格です。

この資格を取得することで、専門的な介護実践力やリーダークラスへの指導力が身につきます。
その他にも、サービス管理能力、地域の介護力向上、人材マネジメントなどのスキルも取得できます。

養成研修は全600時間と多いですが幅広い役割を担うことができる資格であり、キャリアアップにも繋がります。

看護師

介護福祉士の資格を取得しているのであれば、看護師を目指すのもキャリアアップの方法の一つです。

介護福祉士から看護師になるのは他の資格に比べ困難な道ではあります。
しかし、看護師の資格を取得することで介護福祉士にできなかった業務も担え業務の幅も広がります。

看護師になるための学校には、看護大学・看護短大・専門学校があり、卒業まで3〜4年程度かかります。

医療介護福祉士

医療介護福祉士とは、一般社団法人日本慢性期医療協会が行っている民間の資格です。
介護福祉士の実務経験が1年以上あれば受講することができます。
講義(16単位)と実習(8単位)の全24単位を受講し、認定試験に合格することで取得できます。

また、医療の一員として活躍できる介護福祉士を育成することが目的とされていて幅広い知識が求められます。
身体介護だけでなく、慢性期医療で行われる検査や薬についての知識、救急処置について深く学びます。

介護の知識だけでなく、医療の知識もさらに深めたい方におすすめの資格です。

社会福祉主事

社会福祉主事とは、各行政機関で保護や援助を必要とする人のために相談・指導・援助の業務を行う職種です。

社会福祉主事になるために必要なのが「社会福祉主事任用資格」とされています。
資格を取得し、地方公務員試験に合格後、社会福祉主事として働けます。

社会福祉主事任用資格を取得するには、大学や通信教育での科目履修や講習会受講によって取得することが可能です。

喀痰吸引等研修

喀痰吸引等研修とは、「喀痰の吸引」と「経管栄養」を実施できる介護職員を養成する研修です。
喀痰吸引等研修を修了することで、喀痰の吸引や経管栄養の対応をすることができます。

この研修では、講義と演習の基本講習と実地研修を受講します。

精神保健福祉士

精神保健福祉士とは、精神に障がいがある方を手助けしたり、必要な訓練を行う為の国家資格です。

精神保健福祉分野の知識や技術だけではなく、精神障がいの理解と根気強さ、冷静さが必要です。
身体の不調以外にも心に病を抱える人が増えてきた現代において、注目されている資格といえます。

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特別養護老人ホームで働くメリット

特別養護老人ホームで働く場合、様々なメリットがあります。
具体的には以下の通りです。

介護スキルの向上

特別養護老人ホームに入居されている方は要介護度3以上と介護度が高い方が多いです。
また、長期間入所している方も多く、同じ利用者に何度も介助する機会があります。
結果、おむつ介助や移乗介助など身体介護に関わる機会が多くなります。

身体介護は介護技術の基本となるため、数を経験することで介護スキルが向上します。

経験豊富な職員が多い

特別養護老人ホームの人員配置は利用者3名に対し看護・介護職員が1名以上です。
結果、施設内に多くの看護・介護職員が在籍しています。
また、長く勤めている方も多いため、経験豊富な職員が多いという特徴があります。

先輩の介護方法を見て学ぶ機会が多いので介護の経験が少ない場合でも安心して働けます。

福利厚生が安定している

特別養護老人ホームの事業主体は社会福祉法人など公的法人や公的機関です。
財政的に安定している施設が多く、福利厚生制度に加入している施設も多いです。
福利厚生面の例は以下の通りです。

  • 退職金共済制度
  • 資格取得助成制度
  • 互助会・共済会の加入

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特別養護老人ホーム(特養)の給料のまとめ


今回は、特養の給料や仕事内容についてご紹介しました。
特別養護老人ホームの給料と仕事内容についての要点を以下にまとめます。

  • 特養の仕事内容は、主に入浴や排せつ、食事や身の回りの介助
  • 特養で貰える給料は、平均給与は35万430円
  • 特養で活かせる資格は、実務者研修や介護支援専門員などがある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
  • 本社: 〒330-6029埼玉県さいたま市中央区新都心11-2ランド·アクシス·タワー29F
  • グループホーム展開
  • 介護付有料老人ホーム展開
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