自律神経失調症において控えるべき栄養素にどんなものがあるかご存知ですか?
また一方で、自律神経失調症で摂るべき栄養素もいくつかあります。
・自律神経失調症で控えるべき栄養素とは、いったいどのような食べ物があるのだろう?
・自律神経失調症で摂るべき栄養素などについて詳しく知りたい。
と多くの方が上記のような疑問や悩みを抱えていることでしょう。
本記事では、自律神経失調症で控えた方がよい食品について以下の点を中心にご紹介します。
- 自律神経失調症で控えた方がよい食品
- 自律神経失調症で摂るべき栄養素
自律神経失調症の方が控えた方がよいもの、摂るべき栄養素について、理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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自律神経失調症とは
自律神経失調症とは自律神経の不調により起こる症状です。
自律神経とは自分の意思と無関係に24時間毎日働き続ける神経を指します。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。
交感神経は、簡単にいえばアクセルの役割を果たし、活動的にする神経です。
一方、副交感神経はブレーキの役目を担い、心身をリラックスさせます。
自律神経の不調とは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れた状態のことです。
バランスが崩れることにより心身に頭痛・倦怠感・便秘・下痢・ほてり・動悸・手足のしびれなどの症状が現れます。
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自律神経失調症で控えるべき食品
自律神経失調症で控えるべき食品はいくつかあります。
項目ごとに解説します。
トランス脂肪酸を大量に含む食べ物
トランス脂肪酸を含む食べ物は大量に食べてはいけないものに含まれます。
トランス脂肪酸は身体にとって有害とされ、摂取すると神経伝達機能やホルモン分泌機能に障害が出るとされています。
脳はおよそ60%が脂肪でできており、トランス脂肪酸が構成素材として使われることで、自律神経失調症を悪化させる可能性があります。
【トランス脂肪酸を含む食べ物の例】
- マーガリン
- インスタントラーメン
- 揚げ物
- スナック菓子
- チョコレート など
糖分を大量に含む食べ物
糖分も大量に食べてはいけないものの一つです。
糖分を大量に摂取すると低血糖症を引き起こします。
低血糖症は発汗・動悸・手足の震えなどの症状があるため自律神経失調症を悪化させる要因になってしまいます。
【糖分を大量に含む食べ物の例】
- 甘い食べ物やお菓子
- 精製された白米 など
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自律神経失調症で摂るべき栄養素
自律神経失調症で摂るべき栄養素はさまざまな種類があります。
各栄養素について解説します。
タンパク質
タンパク質が豊富な食材を摂取することで、体内では生成されない必須アミノ酸を摂ることができます。
必須アミノ酸は脳内神経伝達物質を作る際の栄養分となります。
- 肉類
- 魚介類 など
ビタミン
ビタミンは特にビタミンB群やCが自律神経失調症の症状の緩和を期待できます。
ビタミンB群は自律神経のバランスを正常に保つ働きを持っています。
ビタミンCは副腎皮質ホルモンの原料となり、ストレス解消に効果的です。
またビタミンA・Eなども自律神経をコントロールし症状を緩和する働きがあります。
ビタミンが含まれる食べ物は以下の通りです。
- ビタミンB1…穀類・ウナギなど
- ビタミンB2…ウナギ・納豆など
- ビタミンB6…サンマなど
- ビタミンC…キャベツ・グレープフルーツなど
- ビタミンA…牛乳・乳製品・緑黄色野菜など
- ビタミンE…穀物・緑黄色野菜など
GABA
GABAはγ-アミノ酪酸(Gamma Amino Butyric Acid)の略語で、アミノ酸の一種です。
摂取すると交感神経の働きを抑制し、興奮状態やストレスの緩和・良質な睡眠の効果を得られます。
そのほか血圧上昇を抑え、中性脂肪やコレステロールに働きかけ脂質代謝を促す効果もあります。
GABAが含まれる食べ物は以下の通りです。
- 野菜(トマト・なすなど)
- 果物(みかん・メロンなど)
- 発酵食品(納豆・漬物など)
トリプトファン
トリプトファンは幸せホルモンと呼ばれる脳内ホルモンセロトニンを生成するために必要な栄養素の必須アミノ酸です。
トリプトファンは体内で生成できず、食事から摂取しなければいけません。
トリプトファンが含まれる食べ物は以下の通りです。
- 大豆製品(豆腐・納豆・など)
- 乳製品(チーズ・ヨーグルトなど)
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自律神経失調症はお酒・たばこでもなる?
自律神経失調症において控えるべき食品と摂るべき栄養素をご紹介しましたが、お酒・たばこでも発症する可能性があります。
それぞれの悪影響について解説します。
たばこによる自律神経への影響
たばこによる自律神経への悪影響は、ニコチンによる自律神経の刺激です。
たばこにはニコチンが含まれており、自律神経の交感神経を優位に働かせます。
したがって心拍数の増加や血圧の上昇を引き起こします。
また、生活習慣病などのリスクも高めます。
そしてニコチンによる依存症のほか、多数の発がん性物質が含まれています。
自律神経への影響だけでなく、その他の症状にもつながる可能性があります。
タバコを過度に吸うことは交感神経を高め、副交感神経とのバランスを崩す原因になりかねません。
適度な喫煙を心がけましょう。
飲酒による自律神経への悪影響
飲酒による自律神経への悪影響は、不眠などの睡眠障害が生じることです。
アルコールの摂取によって交感神経が高まり、副交感神経が抑えられます。
過度の飲酒によって、交感神経が高まることで、寝つきの悪さ・何度も目覚めるなどの睡眠障害の症状が出ます。
そのほかアルコールには集中力・記憶力などの認知機能の低下やうつ病のリスクもあります。
自律神経失調症の症状に加え、さらに不安・抑うつ症状・意欲低下などの精神疾患が悪化する恐れがあります。
自律神経失調症の原因について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。
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自律神経失調症で控えるべき食品のまとめ
今回は自律神経失調症で控えた方がよい食品についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。
- 自律神経失調症で控えた方がいいものはトランス脂肪酸や糖分を大量に含む食べ物など
- 自律神経失調症で摂るべき栄養素はタンパク質・ビタミン・GABA・トリプトファンなど
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。