季節の変わり目や、夏場の冷房や冬の寒さなどで体が冷えてしまうと疲れがたまりやすいです。
特に、首の後ろが冷たいと自律神経の乱れから肩こりや頭痛などの症状を引き起こし、体全体に支障をきたす恐れがあります。
本記事では、首の後ろが冷たい事と自律神経について以下の点を中心にご紹介します。
- 首の後ろが冷たいことと自律神経の関係
- 自律神経失調症について
- 首を温める様々な方法
首の後ろが冷たい事と、自律神経の乱れについてご参考いただけると幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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首の後ろが冷たいと自律神経の乱れを招く?
首の後ろが冷たいことが自律神経とどのような繋がりがあるのでしょうか?
ここでは、原因や症状をご紹介します。
首の後ろが冷たい原因
首の後ろが冷たい原因として、環境的な要因があります。
デスクワークなどで部屋で過ごすことが多い人は、夏場に冷房などで体が冷やされてしまいます。
季節の変わり目などで衣類の調節が出来ていないと、移動中も体を冷やしてしまいます。
長時間冷やしてしまうと、血流が悪くなり首のコリにつながってしまいます。
姿勢が悪くなる原因
デスクワークやスマートフォンなどで長時間作業をしていると、前のめりの姿勢や猫背になってしまいます。
姿勢が悪い状態で長時間いると肩や背中に負担をかけてしまいますが、首への負担が一番大きくなります。
長時間同じ姿勢で過ごす事は、首のコリにつながります。
首の冷えや姿勢の悪さで起こる症状
冷えや疲労、悪い姿勢などで溜まった首のコリは、筋肉の緊張を招いてしまいます。
筋肉が緊張すると、筋肉は硬くなり、血管が圧迫されて血流が悪くなります。
そして、体中に栄養が循環しにくくなり、疲労の回復が遅くなる症状が現れます。
自律神経との関係
首には神経や血管が集まっているため、冷えや過疲労などの負担は自律神経のバランスを崩すことにつながります。
また、自律神経のバランスを崩すと、自律神経失調症になる恐れがあります。
自律神経失調症は気分の落ち込みなどの精神的症状やその他の身体的症状を伴います。
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自律神経失調症とは
自律神経失調症とはどのような症状なのでしょうか?
何が原因となって引き起こされるのでしょうか?
自律神経失調症の症状や原因についてご紹介します。
自律神経とは
自律神経は、内臓の動きや呼吸のペース、心臓の鼓動や血液の流れ、体温調節などの身体活動を制御する働きがあります。
自律神経には2つあり、日中体を活発にする交感神経、安静時や夜間体を休めるために働く副交感神経があります。
これらの自律神経は精神的なストレスや、気温変化などの外部の刺激に対して対応します。
自律神経は適切な睡眠や休息を取ることで整います。
自律神経失調症になる原因
長期間のストレスや、気温の変化などの刺激にさらされ続け、体を休めずにいると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。
また、首の冷えや肩のコリ、頭痛や夜ふかし、不眠なども自律神経に悪影響です。
このような様々な原因によって自律神経失調症が引き起こされます。
自律神経失調症の症状
自律神経失調症の症状には以下のような症状があります。
- 風邪を引きやすくなる
- 下痢や腹痛
- 集中力の低下
- 疲労が溜まりやすくなる
- 体力の低下
- 肌荒れ、血色不良
- 便秘
- 生理不順
- 足のむくみ
当てはまる症状が多い場合は医療機関で相談することをお勧めします。
自律神経失調症について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。
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首を温める方法
首を温めることにより、コリを減らし不調がなくなる可能性があります。
首周りには多くの血管があり、温めることで全身の血行促進が期待できます。
全身浴をする
入浴は体を温めるだけでなく、筋肉をほぐす効果があります。
シャワーだけですましてしまうと、体を十分温めることや筋肉をほぐす事は出来ません。
また半身浴は首が十分温まらない場合があります。
湯船につかり体をゆっくり温めると良いです。
風呂上りにドライヤーをかける
お風呂上りで髪の毛を乾かし切らないと、髪の毛の水分で首の後ろが冷たくなります。
夏場で暑いからと自然乾燥で乾かそうとすると、気がついたときには首の後ろが冷たくなってしまいます。
冬場に外出先から帰宅した後に首の後ろが冷たいと感じたら、寝る前にドライヤーで温めるのも効果があります。
負担をかけない姿勢
長時間前かがみや、下を向くようなデスクワークの姿勢は首への負担となります。
夏場であればクーラーの冷風が首の後ろに当たりやすく、気が付いた時には冷えている場合もあります。
長時間同じ姿勢はとらず、正しい姿勢を維持しましょう。
15分に一回のペースで首のストレッチや、休憩をはさむことも重要です。
ホットタオルをかける
ホットタオルで首を温める方法もあります。
水に濡らしたタオルをサランラップで巻き、電子レンジで一分ほど温めます。
ホットタオルは首の後ろを温めることや、首のコリの改善、冷たい体を温めるのに効果的です。
自律神経失調症としびれの関係について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。
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首を鳴らすと身体に悪影響を与える?
首のコリを改善するために首を鳴らす人がいます。
首を鳴らす事で一時的には良くなるかもしれませんが、首を鳴らす事で様々な症状が出る可能性があるので注意が必要です。
首から音がなる仕組み
骨を鳴らすメカニズムで有力とされているのは、関節内にある気泡が急な動きにより、はじけて鳴るということです。
首を鳴らすことで起こりうる症状
首を鳴らすことで以下のような症状が出る場合が考えられます。
- 骨が衝撃に耐えようとして椎間が狭くなる
- 骨がでっぱり、骨棘を作ってしまい、変形性頸椎症になってしまう
- 骨のずれ、筋肉の損傷
- 首の捻挫である頸椎捻挫
- 椎骨動脈に傷がついてしまい血栓が出来る
一時的に良くなると思い、首を鳴らしたりせず、医療機関で相談しましょう。
首の後ろが冷たいことと自律神経の関係のまとめ
本記事では首の後ろが冷たい事と、自律神経についてご紹介しました。
要点を以下にまとめます。
- 長時間同じ姿勢で過ごし、首の後ろが冷たい状態は自律神経失調症になりやすい
- 自律神経失調症は、体の調節機能である自律神経が乱れ、体調不良を招く症状
- 首を温める方法は、お風呂やドライヤー、温タオルで首の後ろを温めて、姿勢を正しくする事
- 首を鳴らすことは首の神経や血管にダメージを与えてしまい、重大な症状を負うリスクがある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。