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健達ねっと>介護お役立ち記事>介護資格>介護現場ではNG?介護で使ってはいけない言葉を解説!

介護現場ではNG?介護で使ってはいけない言葉を解説!

介護の仕事は、被介護者やそのご家族とコミュニケーションを取る機会がたくさんあります。
ですので、「間違った言葉遣いで相手の気分を害してしまった」ということは避けたいと思われるでしょう。

そこで、本記事では下記の点を中心にご紹介いたします。

  • 介護現場で使ってはいけない言葉や口調について
  • 被介護者と向き合う方法
  • お互いに気持ち良い関係を築く方法

介護現場でどのような言葉や話し方が良いのかを理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

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介護現場で使ってはいけない言葉・口調とは?


介護現場で働く介護士さんたちの中には、被介護者に対する言葉遣いが難しいと感じる方もいらっしゃいます。
では、具体的にどのような言葉・口調は使ってはいけないのでしょうか?

タメ口

日頃から接している人に対しては、「敬語ではよそよそしくなる」や「敬語を使わなくても信頼関係があるから大丈夫」という先入観があります。
そのため、「これ食べる?」「もう部屋に戻るの?」などのタメ口を使っている場合があります。

しかし、プライベートで接しているのではなく介護士という立場で働いている中でのコミュケーションなので、被介護者には敬意を持って接する必要があります。

赤ちゃん言葉

被介護者に安心してもらいたい、距離を縮めたいという思いなどから「おいしいでちゅか?」「おねんねしましょうね~」などの赤ちゃん言葉を使ってしまうことがあります。
しかし、幼稚な言葉遣いは被介護者だけでなく、ご家族も不快にさせてしまいますので使ってはいけません。。

脅し文句

何度も繰り返し注意をしたりお願いしても、介護者の思うようにならないことは多々あります。
そのようなときに、被介護者が失敗したりお願いしたことができなかったからといって「次〇〇したら◇◇してあげないから」や「また〇〇したら◇◇しちゃうからね」などと被介護者に怖い思いをさせる言葉は決して使ってはいけません。

命令口調

介護士さんたちも沢山の業務があるので忙しい毎日です。
しかし、時として被介護者は動きがゆっくりだったり、介護士さんの意図していない動きをしたりします。

そうすると介護士さんとしては余分な動きをしなければならなかったり、他の業務に支障が出てきてしまい「早く!」「ここにいなさい!」というような命令口調になってしまいがちです。
これは、利用者様を傷つける可能性もありますし、逆に口論に発展してしまう可能性もありますので使ってはいけません。
どんなときでも「~しましょう」「~をしてください」というように丁寧な言葉を使いましょう。

また、丁寧な言葉を使っていても威圧的な雰囲気で言ってしまうと命令されていると感じてしまうので注意が必要です。

あだ名や呼び捨て

比較的年齢が近い被介護者がいらっしゃると親しみを込めているつもりで、あだ名や呼び捨てをしてしまうことがあります。
しかし、これは被介護者のご家族や周りの人から見ていると不愉快になる言葉です。
失礼な人と思われてしまうので「さん」を付けて呼ぶようにしましょう。

若者言葉

若い人たちやTVやインターネットをよく活用している方だったら理解できる流行りの言葉があります。
そのような言葉を被介護者に使ってしまうと何を言っているのかわからなくなり非常に不安な気持ちになります。
被介護者とコミュケーションを取れない言葉は使ってはいけません。

専門用語

介護士さんたちにとっては普通の言葉でも、被介護者にとっては専門用語になってしまうことがあります。
被介護者の立場に立って考えて、理解できるような言葉に置き換えて話ことを心がけましょう。

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被介護者と向き合う心構えとして


ここまでお伝えしてきたように被介護者が安心して過ごしていただけるように介護士さんたちは沢山の気遣いをしますが、時として難しく感じることもあります。
では、どんな心構えで被介護者と向き合っていけば良いでしょうか。

本人の信じるものを否定しない

被介護者がご飯を食べたのに食べてないと言ったり、今ここに子どもたちが遊びに来たなどと言ったり事実と異なることを話す場合があります。

そのような時に否定するのではなく、被介護者の話を受け入れることが必要です。
もしそれを否定してしまうと不安になったり、怒ったりしてしまいます。

本人の間違いを強く指摘しない

他の人の食事を食べてしまう、別のところをトイレと思って排泄してしまうなど被介護者は間違った行動をしてしまうことがあります。

そのような時に強い口調でそれを指摘してしまうと本人は驚き、混乱してしまいます。
また、自分のすることに自信を無くしてしまう可能性もあります。
したことが間違っていると指摘するよりも、こうすればもっと良くなる、こうすれば周りの人も喜ぶなどと積極的な見方ができるように声をかけることが大切です。

ただし、本人の身に危険が生じる恐れがある場合は別の対策を講じる必要があります。

本人を脅さない・強制をしない

「これをしないと夕食が食べられないですよ」や「こんなことをすると家族に言いつけますよ」などと、被介護者が嫌だと思うようなことを言って無理やりやらせたり、やめさせたりするのは良くありません。

被介護者が途中でパニックになったりビクビクしながら過ごしたりするようになってしまいます。

「これが出来れば美味しい夕食が食べれますよ」や「これをするとご家族も喜ぶと思いますよ。」など、上手に説得したり優しい声掛けを心がけることが大切です。

本人のやることを急かさない

食事をするのがゆっくりだったり、着替えるのがなかなかできないと「早く食べましょうね」「早く着替えてくださいね」と急がせるような言葉をかけてしまいます。

しかし、焦ってパニックになるので急がせずに待つことが大切です。

本人をばかにしない・非難しない

「またこぼしたの?」「何度言っても出来ないのね」というような被介護者をばかにしたり非難したりするような言葉を使うと、お互いの信頼関係が崩れます。
また、被介護者も心を閉ざしてしまいます。

「大丈夫ですか?すぐに拭きますね」「またチャレンジしてみましょうね」などと丁寧な対応をして、被介護者が次は上手に出来るように工夫して接してみるようにしましょう。
本人の気持ちを考えた言動を意識することが大切です。

本人に対して先入観を持たない

「どうせ〇〇だから出来ないでしょう」や「〇〇さんはこれはできないからやらないでくださいね」と勝手にできないことを決めつけてしまわないようにしましょう。
本人のやる気やプライドを傷つけることになり、できることもできなくなってしまいます。

被介護者に対して先入観を持たず、本人を尊重することを心がけましょう。

本人を励まし過ぎない

できないことが増えてくるとやはりご本人も落ち込みます。
そういった様子を見ていると頑張って欲しいと心から応援したくなります。
しかし、その気持ちが強くなりすぎて「もっと頑張って!」「これならできるでしょ?」と強く言ってしまうと本人に大きな負担をかけることになります。

できないことを激励するよりもできたことを褒めたり一緒に喜んだりするほうが本人の力になります。

気持ちよく関係性を築くために


正しい敬語の使い方やコミュケーションの方法を理解していれば、被介護者や家族と良い関係を築くことができます。
どんな点を意識できるでしょうか。

相手を思いやる言葉遣いを意識する

間違った敬語と正しい敬語の違いを理解する必要があります。
また気持ちを明るくする声かけや不安を取り除く声かけがあれば、被介護者も安心します。

相手に対する思いやりをもった言葉遣いを意識することが大切です。

相手の立場を考慮する

介護者の方も被介護者の気持ちを100%理解することは難しいです。

しかし、被介護者が一番気持ちよく過ごせるのはどんな方法か、自分が同じ立場になったらどう感じるかを考えて行動することでお互いの信頼関係を築けます。

相手のプライドを傷つけない

親切のつもりでかけた言葉や行動がプライドを傷つけてしまうことがあります。
誉め言葉や感謝の言葉を伝えるなど、相手の心に寄り添った言動を意識することで良い関係を保つことができます。

家族のプライドにも配慮する

被介護者についてご家族に説明する際にも、被介護者の尊厳を重んじた話し方をする必要があります。
本人だけでなくご家族のプライドも傷付けないように配慮をすることが必要です。

身体全体を使って表現する

笑顔や声のトーン、柔らかい身振りなどは被介護者が安心します。
また、ジェスチャーなどで体を使って表現することで、被介護者とのコミュニケーションがスムーズになります。

適度にクッション言葉を利用する

時にはできないことを断ったりしなければならないこともあります。
その際にできないということだけを伝えるのではなく、「申し訳ございませんが」や「念のため確認したうえで、改めてご連絡いたします」などのクッション言葉を付け加えると、相手が受け入れやすくなります。

介護現場ではやはり敬語の方が良い?

疑問
被介護者とのコミュニケーションは敬語が良いのかタメ口が良いのか悩む場合があります。
どのようなことを考慮して話し方を決めることができるでしょうか。

敬語のメリット

  • 敬意を持っているという気持ちを被介護者に伝えることができる
  • 丁寧な印象を与え信頼してもらえる
  • 被介護者とのちょうど良い距離感を維持できる
  • 施設のイメージアップにつながる

敬語のデメリット

  • 被介護者に必要以上に気をつかわせてしまい自由に話すことを躊躇してしまう
  • お客様のような感覚を与えてしまう

タメ口のメリット

  • 被介護者との心の距離感を縮めることができる
  • 家族と一緒にいるような安心感を与えることができる
  • 被介護者に気をつかわずに過ごしてもらえる

タメ口のデメリット

  • 被介護者との距離感が縮まりすぎてしまう
  • 介護者が被介護者を雑に軽く扱われていると感じられてしまう
  • 被介護者がお世話をしてもらっている弱い立場であると感じ、プライドを傷つけてしまう
  • 被介護者の世代だと年上に対する敬意を厳しく教えられている方が多いので、介護者や施設に対する印象が悪くなる

タメ口に対する考え方

被介護者と介護者との間で大切なのは、良い信頼関係を築くことです。
そのためには被介護者が望むコミュニケーション方法を選ぶ必要があります。

介護者側の視点だけでタメ口を使っていると被介護者との間に溝ができてしまいます。

まずは介護者が被介護者を思いやる気持ちを持つことが大切です。
その気持ちが無ければ、敬語を使っても冷たく感じられ大切にされているとは思われません。

相手を思いやる気持ちがあれば自然と被介護者や家族が一番心地よく感じる言葉づかいを選ぶことができます。

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介護で使ってはいけない言葉のまとめ


ここまでで、介護者がどんな言葉づかいで被介護者と接するべきか、また良い関係を築くためにはどうするべきか、を中心にお伝えしてきました。
要点を以下にまとめます。

  • 介護現場で赤ちゃん言葉や威圧的な言葉、若者言葉など、被介護者が不安になったり混乱するような言葉は使わないようにする
  • 被介護者と介護者が気持ちよく接することができるように、相手の立場に立った言動を心がけることが大切
  • お互いに気持ちの良い関係を築くためには、相手を尊重した言葉選びを意識する

これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

薬の使い方

監修者 メディカル・ケア・サービス

  • 認知症高齢者対応のグループホーム運営
  • 自立支援ケア
  • 学研グループと融合したメディア
  • 出版事業
  • 社名: メディカル・ケア・サービス株式会社
  • 設立: 1999年11月24日
  • 代表取締役社長: 山本 教雄
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