介護施設の調理補助は、読んで字のごとく、介護施設で調理を行う調理師の補助を行う仕事を指します。
調理補助といっても、一般的な職場ではなく介護施設ならではの特徴も多いです。
どのような人が調理補助に向いてるのか、気になる人も多いのではないでしょうか?
本記事では、介護施設の調理補助に向いている人について以下の点を中心にご紹介します。
- 調理補助に向いてる人の特徴
- 介護施設の調理補助の仕事内容
- 介護施設の調理補助の給料
介護施設の調理補助について理解を深めていただくためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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調理補助に向いてる人の特徴とは?
調理補助に向いてる人の特徴がいくつか存在します。
ここでは、どのような人が調理補助に向いてるのか解説していきます。
料理が好きな人
料理が好きな人は調理補助に向いてる人といえます。
なぜなら、仕事全般が料理に関わることだからです。
料理がもともと好きな人であれば、介護施設での調理補助という仕事に適性がある可能性があります。
正確さを求められる作業が好き
大雑把な人は調理補助の仕事に向いてるとはいえません。
介護食において、調味料の分量ミスは施設入居者の健康に影響を及ぼすことが多いからです。
正確に調味料の分量を測ることができる人の方が、向いてる人といえます。
臨機応変さがある人
介護施設では、イレギュラーなことも多く起こります。
食材供給の関係で献立が急遽変更になることもしばしばあり、状況に応じて行動できる人が求められます。
イレギュラーに対応し、臨機応変に調理の準備や補助に取り掛かれるような人が調理補助に向いてる人といえます。
体力がある人
介護施設の入居者が多い場合は、当然ながら準備する食事の量も比例して多くなります。
家庭などでの調理とは勝手が違い、作業量も多いため、体力のある人が向いてるといえます。
早起きが得意な人
介護施設では朝食も提供するので、早起きが得意な人も向いてるといえます。
早朝勤務は場所によっては、朝の3時や4時に仕事が始まるところもあるので、早起きが得意な人は重宝される場合もあります。
チームで作業することが好きな人
調理補助は調理師や管理栄養士などの指示によって仕事を行うことが基本です。
チームで作業することが好きな人は、調理師や管理栄養士などとコミュニケーションをうまく取りながら、円滑な介護食の提供に貢献できる可能性が高いです。
そのため、調理補助に向いてる人といえます。
おもてなしの心がある人
おもてなしの心がある人は調理補助に向いています。
「高齢者の方に、食事を通しておもてなしする」という感覚で仕事ができる人はやりがいも感じられます。
効率良く物事を進めることが好きな人
効率良く物事を進めることが好きで、几帳面な性格の人も調理補助に向いてるといえます。
調理補助では、決められた時間までに決められた作業をきちんとこなすことが求められているからです。
効率良く物事を進めることが好きな人は調理補助の仕事に適性があるかもしれません。
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介護施設における調理補助とは?
ここまで、介護施設の調理補助に向いている人についてご紹介しました。
ただし、介護施設で調理補助を行うにも、実際の仕事内容を把握しておかないと、自分が向いてるのか分からないかもしれません。
ここでは、介護施設の調理補助の具体的な仕事内容について解説していきます。
受けた指示の調理作業を行う
基本的に調理補助は、調理師や管理栄養士の指示に従って調理作業を行います。
決められた献立を決められた分量だけ作ることが大前提です。
食材や調味料の計量は調理補助の仕事になることが多く、分量のミスは施設入居者の体調に影響を及ぼしてしまいます。
調理介助の仕事を行ううえで、正確な計量は必須です。
食材の在庫チェックを行う
献立を作るための食材はどれだけ残っているのか、在庫があるのか確認する仕事です。
もちろん、在庫がなかった場合は発注業務も任されることがあります。
食材が無ければ、どれだけ良い献立を管理栄養士が考えてくれても、調理ができないので意味がありません。
そのため、食材の在庫チェックは重要な仕事です。
食事の形態を変える
介護施設では、食事をミキサーにかけたり、細かく刻んだりして食べやすく形態を変えることが必要な場合があります。
嚥下能力が低下し、普通の食事が難しい高齢者に対応するために食事の形態を変えるのです。
施設に高齢者が多いほど、食事形態を変える必要が比例して多くなります。
配膳補助を行う
基本的に配膳自体は看護師や介護士の仕事内容ですが、配膳の補助として、調理補助が手伝うこともあります。
介護施設によっては、施設の規模が大きいところも多く存在するので、配膳が看護師や介護士だけでは大変ということもあるからです。
配膳補助の仕事は規模の大きい施設ほど、重要になります。
簡単な盛り付け作業を行う
介護食の簡単な盛り付けを行う仕事です。
高齢者のことを考え、安全においしく食べられるような盛り付けをすることが目的です。
大前提として、高齢者の方の安心安全を第一に考えなくてはいけません。
厨房の清掃を行う
厨房の清掃は調理補助に任されることが多い仕事です。
介護食をメインで作るのは調理師で、調理師が快適に調理できる環境を整えるのも調理補助の大切な仕事だからです。
厨房の衛生面管理は食中毒のリスクを抑えるという観点からも大切ですので、厨房の清掃は大切な業務です。
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介護施設の調理補助はどれくらいお給料が貰えるの?
実際に介護施設で調理補助として働くとどのくらいのお給料が貰えるのか、気になる方は多いはずです。
ここでは、調理補助のお給料事情について解説していきます。
正社員の場合
正社員として働く場合、平均年収は300万円前後が多いです。
月収にすると、平均で18万円~25万円程度のようです。
パート・アルバイトの場合
パート・アルバイトとして働く場合、平均時給は900円~1030円程度のようです。
一般的なアルバイトなどと待遇は大きく変わることはありません。
介護施設での調理補助では、パート・アルバイトとしての雇用形態が一番多く、無資格・未経験でもOKというものがほとんどです。
興味がある方は求人を探してみても良いかもしれません。
介護施設の補助調理におけるやりがいは?
高齢者に合わせた調理を行い、責任をもって入居者に食事を提供するお手伝いをするのが調理補助の仕事です。
「おいしい」「いつもありがとう」などと提供した食事に対し、高齢者が感謝してくれることが一番のやりがいであることが多いです。
人によってやりがいを感じるところはさまざまですが、「提供した食事に感謝してもらえる」という瞬間がやりがいに繋がりやすいといえます。
調理補助から調理師は目指せる?
結論、調理補助から調理師を目指すことは可能です。
調理師は「一定の調理技術と食品の栄養や衛生などの知識を兼ね備えた人」を指し、調理師国家資格を有する人のみが名乗ることができます。
調理師の資格を取得したい場合は、
- 厚生労働大臣指定の調理師養成施設を卒業する
- 2年以上の実務経験後、調理師国家試験に合格する
の2つの道があります。
調理補助として調理師に興味を持ったのならば、調理師になるための勉強をするのもよいでしょう。
介護施設での調理補助経験も実務経験に入るので、調理補助から、調理師へのステップアップは十分に可能です。
パート・アルバイト雇用の場合は「1日6時間以上、週4日以上」という基準を満たさなければ、実務経験にカウントされないことには注意してください。
まとめ:介護の調理補助に向いてる人
ここまで、介護施設の調理補助の仕事に向いてる人についてお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- 料理が好き、正確さが求められる作業が得意、臨機応変に対応できる人などが介護施設での調理補助に向いている
- 介護施設における調理補助は、調理師や管理栄養士の指示に従って調理作業を行う
- 調理補助のお給料は、正社員で年収300万円前後、パート・アルバイトで平均時給は900円~1030円程度
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。