アロマキャンドルやアロマオイルを使い、部屋を好みの香りでいっぱいにして楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。
アロマは香りを楽しむだけでなく、自律神経や体の調子を整える効果もあります。
アロマと自律神経はどのように関係するのでしょうか?
本記事ではアロマと自律神経について以下の点を中心にご紹介します。
- アロマの自律神経への効果
- アロマの様々な実施方法
- アロマの資格
自律神経とアロマの関係について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
自律神経に興味がある方は下記の記事も併せてお読み下さい。
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自律神経とは
自律神経とは、24時間内臓や血管や体温といった体の働きを調節する神経です。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、人が活動しているときに働くのが「交感神経」、休んでいるときやリラックス状態にあるときに働くのが「副交感神経」です。
交感神経と副交感神経のバランスが保たれることで、自律神経が整い、人は心と体のバランス、健康状態を維持できます。
しかし、ストレスや過労・プレッシャーなどによってバランスを崩すことが自律神経を乱すことに繋がってしまうのです。
自律神経の乱れは、自律神経失調症、神経性胃炎、過敏性腸症候群を引き起こす原因の一つにもなります。
自律神経失調症について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。
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アロマはなぜ自律神経に効果的?
アロマセラピーは自律神経に効果があると言われています。
匂いを嗅ぐだけでなぜ?と疑問を抱く人もいるでしょう。
アロマセラピーは、香草や薬草の花や茎や葉などから抽出した、精油と呼ばれる香り成分を使用し、気持ちを落ち着けます。
自分のお気に入りの香りで心が落ち着いたり、睡眠しやすくなるという人もいると思います。
アロマセラピーは芳香療法とも言われます。
人が香りを感じる時、鼻から香りの成分を取り込みます。
取り込んだ成分が細胞や神経を伝い、大脳に届いた刺激が香りとして認識されます。
この直接的な刺激により、副交感神経を高めます。
自律神経失調症の直し方について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。
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アロマの主な効果
アロマと一言に言っても、様々な種類・香りがあり、それぞれ効果が違います。
自分が求める効果や、香りの好みによって選ぶ製品は変わってきます。
それでは効果別のアロマをご紹介していきます。
集中力を上げる
集中力を上げたいときにおすすめの香りは、「ペパーミント」「レモン」「ローズマリー」「ユーカリ」などがあげられます。
スッキリした香りは、気分をリフレッシュさせると共に、頭もスッキリすることができます。
何かに集中したい時や、頭を使う時にぴったりな香りと言えます。
「レモン」の香りは交感神経を刺激し優位にすることができ、「ペパーミント」はやる気をアップさせることができます。「ローズマリー」は頭の回転を良くさせ、「ユーカリ」は怒りを押さえるのにも有効です。
快眠効果
不眠に悩んでいる方におすすめな香りは、「カモミール」「ネロリ」「ベルガモット」「ラベンダー」「ゼラニウム」などがあげられます。
甘めのお花の香りは、鎮静効果とリラックス効果があり、安眠効果が期待できます。
特にラベンダーの香りは人気があり、安眠グッズで使用されていることが多い香りです。
落ち込んだ気分を癒す
気分が落ち込んでいるときにおすすめな香りは、「ラベンダー」「ローズマリー」「ジャスミン」「ベルガモット」「オレンジ・スイート」「レモン」などがあげられます。
これらの香りは、落ち込みによるイライラを抑え、気分や頭をスッキリさせてくれる効果があります。
アロマ機能付き布団乾燥機「FLEURISTE-フルリスト-」
良質な睡眠をとるためには、そのための環境を整える必要があります。
良質な睡眠環境を構築するためには、アロマがおすすめです。
こちらの記事では、アロマと自律神経の関係について解説しているので、気になる方は併せてお読みください。
またここで紹介する「FLEURISTE-フルリスト-」という商品は、アロマ機能がついた布団乾燥機です。
内装されたアロマカートリッジにより、香りのついた風を送りながら布団を乾燥させることができます。
時間別の最適なアロマ
1日の中でも、時間帯によって、私たちの心身の状態は変化しています。
ですので、時間別にアロマを使い分けることは、心身への様々な良い効果が期待できるのです。
こちらでは、朝・昼・夜それぞれにおすすめのアロマを紹介します。
朝に最適なアロマ
これから1日が始まる朝には、頭はすっきり、体はシャキッとしたいものです。
そんな時は、柑橘系の爽やかな香りのアロマが良いでしょう。
- グレープフルーツ
- レモン
- ペパーミント
- ユーカリ
などがおすすめです。
「グレープフルーツ」や「レモン」などは、交感神経を刺激し、頭をすっきりさせてくれます。
また、胃の機能を活発にしたり、消化促進の効果も期待できるので、朝食もしっかりと食べられるのではないでしょうか。
「ペパーミント」や「ユーカリ」にも覚醒作用がありますので、朝のちょっと憂うつな気分も前向きにしてくれます。
昼に最適なアロマ
平日の昼は、仕事などで集中力ややる気をアップさせておきたいものです。
そんな時は、
- ローズマリー
- ゼラニウム
- レモングラス
- ペパーミント
などがおすすめです。
「ローズマリー」は集中力を高め、「ゼラニウム」はストレスや極度の緊張を和らげてくれます。
「レモングラス」は、頭をすっきりさせ集中力を高め、精神疲労の回復への効果が期待できるのです。
そしてランチ後の少し眠気が襲う時間帯には、「ペパーミント」の香りで気分をすっきりさせましょう。
夜に最適なアロマ
夜の時間は、1日の疲れをいやし、安眠へ導いてくれる癒しの香りを選びましょう。
おすすめは、
- ラベンダー
- ベルガモット
- オレンジ・スイート
- カモミール
- マジョラム
- イランイラン
などです。
ストレス・不安の緩和やリラックス効果がある「ラベンダー」や「マジョラム」、そして「オレンジ・スイート」は優しくて甘い香りで緊張を和らげてくれます。
「カモミール」や「イランイラン」・「ベルガモット」には、精神的な不安からくる不眠やうつなどにも良い作用があり、鎮静の効果もあります。
これらアロマのほのかな香りに包まれれば、心身の疲れも癒され、ぐっすりと眠れるのではないでしょうか。
アロマセラピーの実施方法
アロマの使い方にはいくつか方法があり、使い方によって期待できる効能は違います。
香りを楽しむのはもちろんですが、せっかくアロマセラピーに挑戦するのであれば、より効果のある方法で楽しみたいものです。
ここではアロマセラピーの方法を紹介します。
芳香浴法
スプレーやディフューザーを使用し、精油の成分を部屋に広げることで香りを楽しむ方法です。
アロマセラピーを楽しむ上で、一番認知されているやり方と言えるのが、この芳香浴法と言えます。
部屋に直接スプレーする、またはハンカチやティッシュにオイルを垂らし置いておくのも手軽な方法でおすすめです。
また、ディフューザーを使うことで、広いお部屋でも香りを広げることができます。
沐浴法
沐浴法とは、お湯にアロマオイルを数滴入れ、全身浴または部分浴するアロマセラピーのことです。
アロマの効果だけでなく、お湯につかることで血行促進や疲労回復も加わり、相乗効果を期待できます。
オイルはそのまま使用すると肌への刺激が強いため、無水エタノールなどを混ぜ薄めて使用してください。
吸入法
吸入法は、コップなどにお湯を入れ、アロマオイルを数滴入れ、香りと共にあがる蒸気を口又は鼻から吸引する方法です。
吸入法によるアロマセラピーは、特に呼吸器系のケアに効果があります。
目を閉じゆっくり吸うことでリラックス効果があります。
また、頭からタオルをかけ蒸気を浴びることで、フェイシャルスチームの代わりにもなり、スキンケアとしても活用することが可能です。
湿布法
湿布法とは、お湯または水にアロマオイルを数滴入れ、タオルを濡らして不調を感じる部分に当てる方法です。
肩こりや腰痛といった慢性的な痛みや生理痛に用いられることが多いです。
慢性的な痛みには温かい物を、ねん挫などの炎症には冷たい物を使用しましょう。
トリートメント法
トリートメント法とは、精油を希釈したオイルを使用し、体や顔に塗布しマッサージする方法です。
香りでリラックスしながら、緊張した筋肉をほぐし血行促進や保湿をすることができます。
直接肌につけるため、肌の弱い人は広い範囲に塗布する前に、部分的に使用してみるか、濃度を低くして試してみる必要があります。
アロマセラピーを行う際の注意点
アロマセラピーは、心身を癒やし健全にしてくれる効果があり、体に優しいイメージがあると思います。
しかし、使用方法を間違えると肌トラブルや危険が伴う場合があるのです。
次に挙げる注意点は、必ず守ってください。
原液を肌につけない
アロマオイルは、植物の成分が濃縮された精油ですので、そのまま使用するには刺激が強すぎます。
マッサージなどで肌に直接触れる使い方をするときは、必ず希釈してください。
ボディマッサージの場合なら1%以下に、フェイスマッサージなら0.5%以下に、敏感肌ならもっと薄めた方(0.1%程度)が無難です。
もし原液が、皮膚に付いたら、すぐに流水で洗い流してください。
飲用しない
海外では、医師の指導の下でアロマオイルを飲むことがありますが、日本においてはアロマオイルの飲用は行われていません。
ほんの数滴であっても、絶対にアロマオイルを飲まないでください。
子供やペットの誤飲にも注意が必要です。
アロマオイルは、子供の手の届かないところに保管してください。
妊娠中・病気治療中のとき
妊娠中や授乳中の方は、希釈したアロマのほのかな香りをかぐ程度以外でアロマを使用することは避けてください。
アロマオイルの中には、デリケートな状態にある女性の体調に影響を与えるものもあるからです。
同じ理由で、生理中は避けた方がよいアロマオイルもあります。
体調によってアロマオイルを使い分けることも、必要なのです。
また、アロマオイルに種類によっては、高血圧・てんかんなどの持病のある方に刺激を与えるものがあります。
持病のある方がアロマセラピーを始めるときには、必ず専門家に相談してください。
天然のエッセンシャルオイルを使用する
アロマオイルと一言で言っても、高価なものから安価なものまであります。
100円ショップで販売されているようなアロマオイルは、人工的に合成されたアロマオイルで、香りを楽しむだけのものと考えておいてください。
心身の不調を癒やす効果はありませんし、肌トラブルの恐れがあるのでマッサージなどにも使ってはいけません。
植物の持つ薬効的な効果を求めるなら、100%天然で純粋なエッセンシャルオイルを選び、正しい使い方をしましょう。
アロマの資格
日本においてアロマに関わる仕事は資格は必要とされていません。
国家資格もありません。
しかし、専門的知識であるため、知識や技術を習得するための講習や、知識を持つことを証明するための資格はあります。
安心してアロマセラピーを行うために、資格を取得することはおすすめです。
アロマの資格は次のような物があります。
- アロマテラピー検定
→最も有名な資格で、基礎知識と実践方法を習得できます。 - アロマテラピーアドバイザー
→認定講習会受講で得られ、精油の販売やアロマのアドバイスをする際の知識を得られます。 - アロマテラピーインストラクター
→アロマの教室やスクールなどで講師をしたい人におすすめな資格で、アロマテラピーの実践方法を指導する能力を認定します。 - アロマセラピスト
→プロのアロマセラピストを目指す人が、精油の知識だけでなく皮膚に関する知識やトリートメントの知識を習得します。 - アロマブレンドデザイナー
→精油をブレンドし目的に合わせたレシピを作る知識と技術を習得します。
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自律神経とアロマのまとめ
今回はアロマと自律神経についてご紹介しました。
アロマと自律神経の関係についての要点を以下にまとめます。
- アロマセラピーでは、鼻から香りの成分を取り込み、大脳を刺激することで自律神経を整えることができる
- アロマセラピーには、集中力アップ・快眠・気分を高める効果がある
- アロマセラピーの実践方法には、「芳香浴法」「沐浴法」「吸入法」「湿布法」「トリートメント法」がある
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。