自律神経失調症は生活習慣の悪化やストレスによって、自律神経の乱れが発生し様々な症状を引き起こす病気です。
体や心に様々な異常が発生するため、他の病気と見分けることが難しいという特徴があります。
誰にでも発症するリスクがあるため、仮に自分が発症した際に正しく対処できるようにしておきましょう。
この記事では以下について解説していきます。
- 自律神経失調症の症状
- 自律神経失調症の治し方
- 自律神経失調症の原因
- 自律神経失調症の検査方法
自律神経失調症の治療や予防のためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
自律神経について興味がある方は下記の記事も併せてお読み下さい。
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自律神経失調症とは
そもそも自律神経失調症とはどのような病気なのでしょうか?
また、自律神経の役割について理解しているでしょうか?
それぞれについてご紹介します。
自律神経とは
自律神経を構成するのは交感神経と副交感神経の2つの神経です。
交感神経はアクセルの機能に例えられ、主に日中活発に働く神経です。
対して、副交感神経はブレーキの役割に例えられ、夜間やリラックス時に活発化する神経になります。
この2つの神経バランスが保たれている状態が正常となります。
しかし、どちらかの働きが強まったり、両方の働きが弱まったりすることで自律神経失調症が引き起こされます。
自律神経失調症とは
自律神経失調症とは、自律神経の乱れによってさまざまな身体の不調を引き起こす状態です。
自律神経が乱れることで内蔵や血液の働きが悪くなり、動悸、息切れ、めまい、頭痛、吐き気、倦怠感などが生じるようになります。
症状の出現には個人差がありますが、これらの症状を複数抱えるケースもあります。
自律神経失調症について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も是非ご覧ください。
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自律神経失調症の症状
自律神経失調症の症状は、人によって様々です。
なぜなら、自律神経は精神的な面だけでなく、肉体的な面でも重要な働きをしている神経だからです。
つまり、自律神経に異常が出るということは、心と体のあらゆる部分で症状が出ることを意味します。
そのため、病院で診察を受けても、他の病気と区別することが難しいという点も自律神経失調症の特徴です。
自律神経失調症の症状を心に異常が発生する精神的症状と、肉体に異常が発生する身体的症状の2つに分けて説明していきます。
精神的症状
精神的症状は、パニック障害・不安障害・不安神経症などと症状が似ています。
そのため、病院で診断した際にこれらの病気と区別をつけるのが難しいです。
精神的症状の例は、以下の通りです。
- イライラ
- 不安感
- 落ち着きが無い
- 情緒不安定
- やる気が起きない
- 緊張状態
身体的症状
身体的症状は、体のあらゆる部分に何かしらの異常が起きます。
精神的症状と同様に他の病気と症状が似ているため、診断が難しいです。
身体的症状の例は、以下の通りです。
- めまい・耳鳴り
- 立ちくらみ
- 息切れ
- 慢性的なだるさ
- 便秘・下痢
- 手足の震え・痺れ
- 睡眠の質の低下
- 肩こり・頭痛
自律神経失調症の特徴として、これらの症状が一時的ではなく慢性的に発生します。
ご自身の症状に該当しないか、チェックしてみましょう。
自律神経失調症の症状について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。
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自律神経失調症の4タイプ
自律神経失調症は大きく分けて4タイプあります。
それぞれの特徴をご紹介します。
本態性型自律神経失調症
本態性型自律神経失調症は、体質的に自律神経が乱れやすいタイプです。
特に病気・ケガ・ストレスがなくとも、ささいなキッカケで自律神経が乱れやすい方が該当します。
ささいなキッカケとは、たとえば夜更かしや生活リズムの乱れが挙げられます。
本態性型自律神経失調症の方には、以下のような性質がみられることが多いです。
- 虚弱体質
- 血圧が低い
- 体力が無い
神経症型自律神経失調症
神経症型自律神経失調症は、心理的な要因で自律神経が乱れるタイプです。
ささいな心理的ストレスで体調を崩しやすい方が該当します。
神経症型自律神経失調症の方は、感受性が豊かな傾向がみられます。
ささいな変化にも過敏に反応し、心身がまいってしまうことが多いのです。
心身症型自律神経失調症
心身症型自律神経失調症は、日常的なストレスが原因で自律神経が乱れるタイプです。
症状のあらわれ方は個人差がありますが、心身の両方に不調が出るケースが目立ちます。
心身症型自律神経失調症になりやすいのは、責任感が強く我慢強い方と指摘されています。
ストレスを我慢して無理に頑張る傾向があるため、心身が疲れ果てやすいのです。
心身症型自律神経失調症は、自律神経失調症の中でも大きな割合を占めます。
抗うつ型自律神経失調症
抗うつ型自律神経失調症は、慢性的なストレスが原因で自律神経が乱れるタイプです。
心身症型自律神経失調症が進行したタイプと位置づけられています。
抗うつ型自律神経失調症では、特にうつ症状が目立ちます。
うつ症状とは、意欲の低下・憂鬱・イライラなどの症状が該当します。
うつ症状には、めまい・頭痛・不眠などの身体症状も含まれます。
ストレスと自律神経の関係について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事の是非ご覧ください。
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自律神経失調症かも?診断テストでセルフチェック
自律神経失調症のセルフチェック項目をご紹介します。
だるい・疲れやすい |
不眠 |
冷え症 |
ほてり・発汗 |
頭痛 |
息切れ |
動悸 |
イライラ・焦燥感 |
憂鬱・気分が塞ぐ |
何事にもやる気がわかない |
当てはまる項目が多い場合は、自律神経失調症の可能性があります。
ただし、上記の症状は他の疾患であらわれることもあります。
原因を特定するためにも、チェック項目が多い場合は、一度病院で検査を受けるのがおすすめです。
出典:厚生労働省【自律神経失調症 | e-ヘルスネット】
自律神経失調症の治し方
様々な症状が出てしまう自律神経失調症ですが、どのような治し方があるのでしょうか?
結論からいうと自律神経失調症の症状は様々ですが、治し方はある程度定まっています。
なぜなら先ほど説明した通り、自律神経失調症は交感神経と副交感神経のバランスが乱れることによって起こるからです。
2つの神経のバランスを整えることができれば、症状は改善されていきます。
具体的な治し方を紹介します。
薬物療法
薬物治療は、患者の症状に合わせた薬を処方する治し方です。
人によっては自律神経が不眠や寝不足によって乱される場合もあります。
不眠や寝不足が原因の場合、薬物療法では睡眠導入剤が処方されることがあります。
精神的症状が見受けられる場合は抗不安薬(精神安定剤)という薬を処方されます。
抗不安薬を服用することにより、不安を軽減したり体の緊張をほぐしたりして、リラックス状態にします。
他にも体に異常が見受けられる場合は、漢方薬を処方して血行を良くする治し方もあります。
薬物治療は根本的な治し方ではなく、あくまで自律神経の乱れによって引き起こされる症状を緩和させるための処置です。
そのため薬物治療と合わせて、交感神経と副交感神経のバランスを整えるための別の対処を行う必要があります。
また、処方する薬の中には副作用が出てしまうものもあるため、処方する薬の種類や量は医師と相談して決めます。
自律神経失調症の薬について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。
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精神療法
自律神経失調症を発症した方は、ストレスが蓄積されて精神的に大きなダメージを受けている方も多いです。
ストレスによる過度な緊張状態は交感神経の働きを高めます。
よって、動悸や息切れだけでなく、血圧上昇、めまいや吐き気などの症状も起こしかねません。
ストレスの原因は、人間関係のトラブルや身の回りの環境が大きく変わったことによる精神的な負荷が挙げられます。
そのため、精神治療を行い、ストレスによる不安や恐怖などの心の負担を和らげることが大切です。
ストレス対策には、十分な睡眠、瞑想、読書や音楽鑑賞などのリラクゼーションを取り入れるのがよいとされています。
ただし、ストレス発散として、暴飲暴食や飲酒の頻度を高めることには注意しましょう。
また、患者さんの中には特定の行動・場所・人がトラウマとなり、それらに対して過度な拒絶反応を示してしまう場合があります。
この場合は、そのトラウマと病気の発症が直接的に関連するという思い込みを解いて、病気に対する恐怖心を抑える治療を行います。
このように、不安や恐怖心によって生まれた偏った考え方に気づき、客観的に自分の病気と向き合えるようにすることも精神療法の一つです。
精神治療によってストレス耐性を高めることにより、ストレスによって病気が再発するリスクを下げる効果もあります。
生活習慣の見直し
生活習慣の見直しは、自分で行える有効な治し方の一つです。
交感神経が活発に働く日中はよく体を動かし、副交感神経が働く夜には充分な睡眠をとりましょう。
規則正しい生活を送ることができれば、徐々に交感神経と副交感神経の切り替えが上手く行えるようになります。
ストレスをできるだけ溜めないように生活することも大切です。
長時間労働による疲れや、人間関係の悩みを定期的に解消できるような習慣をつけましょう。
睡眠時間の確保や一日三食摂ることで、交感神経と副交感神経のバランスが整います。
とくに夜型の生活スタイルになってしまうと自律神経が偏ってしまい、不調をきたしかねません。
対して、朝型の生活を送ることで得られる利点として、セロトニンの作用があげられます。
朝起きて日光を浴びると、抗ストレス作用のある神経伝達物質のセロトニンが分泌され、自律神経の調整に効果をもたらします。
バランスのいい食事を心がける
食生活の乱れは自律神経失調症へとつながりかねません。
食事バランスを見直すことで副交感神経の機能を高めるセロトニンを活性化できます。
また、ストレス過多や、睡眠不足の場合、副交感神経の機能を高める食物繊維やカルシウムの摂取が効果的です。
リラックス時に作用するからといって副交感神経の機能だけを高めればよいわけではありません。
大切なのは交感神経と副交感神経の両方が適切なタイミングで活発化することです。
両方の機能を高めるためにはタンパク質や発酵食品の摂取も効果的です。
さらに、自律神経の調整で重要とされているのが朝食の摂取になります。
朝食を摂取し、たんぱく質、脂質、炭水化物の三大栄養素の他、ビタミン、ミネラルといった栄養素も意識的に摂取することが大切です。
その他
読書や音楽、瞑想などの自分がリラックスできる行動を日々の生活に取り入れてみましょう。
ストレスが自律神経失調症の原因になるため、溜まったストレスを解消できるような行動を生活に取り入れることが大事です。
体温の急激な変化や発汗の量を軽減することも、自律神経失調症の予防に効果的です。
自分でできる治し方の例は以下の通りです。
- マッサージ
- ヨガやストレッチ
- 好きな音楽や読書を楽しむ
- 脱ぎ着しやすい服を着る
- 暑さ対策・汗対策グッズを持ち歩く
自律神経失調症の食事療法|食事で改善する?
自律神経失調症は、食事で改善できる場合があります。
自律神経失調症の改善に役立つ食事のポイントをご紹介します。
摂取した方が良い栄養素
自律神経失調症の改善のためには、次のような栄養素を摂取するのがおすすめです。
GABA | 脳の不安や興奮を和らげて精神を安定させる |
マグネシウム | 幸福感を高めるホルモン「セロトニン」の分泌を促す |
トリプトファン | 幸福感を高めるホルモン「セロトニン」の原料になる |
ビタミンC | ストレスへの耐性を高める |
カルシウム | 交感神経を抑制する・脳の興奮を鎮める |
ビタミンD | カルシウムの吸収を助ける |
タンパク質 | 各種ホルモンの原料になる |
自律神経を整えるのにおすすめな食べもの
自律神経を整える効果のある栄養素を摂取するには、次のような食べ物がおすすめです。
GABA | トマト・発芽玄米・発酵食品 |
マグネシウム | バナナ・アーモンド・大豆製品 |
トリプトファン | 牛乳・乳製品 |
ビタミンC | ブロッコリー・レモン・いちご・キウイ |
カルシウム | 牛乳・乳製品・小魚・小松菜・ほうれん草 |
ビタミンD | きのこ・鮭・さんま |
タンパク質 | 肉・魚・卵・大豆製品 |
食べてはいけないもの
自律神経を乱すおそれのある栄養素・食品は次の通りです。
理由 | 主な食品 | |
白砂糖 | 体を冷やして自律神経を乱す | お菓子類 |
カフェイン | 交感神経を刺激する | コーヒー・エナジードリンク |
トランス脂肪酸 | 脳神経にダメージを与える | マーガリン・菓子パン |
食品添加物 | 腸内環境を悪化させる・代謝を低下させる | インスタント食品 |
高GI食品 | 血糖値の大幅な変動を招くことで自律神経を乱す | 白米・パスタ・うどん |
自律神経失調症の原因
自律神経失調症は交感神経と副交感神経のバランスが乱れることによって起こりますが、具体的にバランスの乱れの原因とは何なのでしょうか?
ここでは交感神経と副交感神経のバランスの乱れを引き起こす原因について一つずつ説明していきます。
ストレス
人が緊張状態になると自律神経が活発に活動するため、ストレスを感じます。
適度なストレスは集中力を上げる効果もありますが、ストレスが溜まりすぎてしまうと自律神経の乱れを引き起こします。
環境の変化
住む場所や周りの人間関係が変化する際は注意が必要です。
自分の身の回りの環境が変化することによって、知らない内に心に負担が蓄積していく場合があります。
環境の変化によって感じる緊張はストレスにもつながるので、充分な休息を確保するようにしましょう。
生活習慣の乱れ
体は一定のリズムで活動しており、それに合わせて自律神経も動いています。
夜遅くまで起きていたり昼間も長い間寝ていたりする生活を続けてしまうと、交感神経と副交感神経の切り替えが上手く行えなくなってしまいます。
ホルモンバランスの変化
女性の場合は女性ホルモンのバランスの崩れが、自律神経失調症の原因となります。
特にホルモンバランスが崩れやすい生理中や更年期になると、発症する可能性が高まります。
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自律神経失調症の検査方法
自律神経失調症は他の病気と症状が似ているため、自分の判断で病気が発症しているかどうかを確かめることが難しいです。
特に、ストレスからくる自律神経失調症は、心身症や仮面うつ病などの精神的な病気と間違われやすいです。
症状が似ていても病気によって治療の方法は変わってくるため、まずは医師に診断してもらうことが大切です。
病院での検査は症状によって心電図やエコー検査、心理検査などが行われます。
また、自律神経の働きが正常かどうかを調べる検査として、シェロング起立試験を行う場合があります。
シェロング起立試験とは最初に横になった後に立ち上がり、その際の血圧を測定する検査です。
自律神経に乱れが発生している人は立ちあがった後の血圧が大きく下がるので、この方法で見極めることができます。
自律神経失調症の診断について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。
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動悸の原因は自律神経失調症かも
体の不調を感じても思い当たる原因がない場合もあります。
そのような場合、自律神経の乱れが原因となっているケースも少なくありません。
また、動悸の原因が自律神経失調症の可能性も考えられます。
交感神経が活発に作用すると、血管の収縮や心拍数が増加するようになり、動悸や息切れ、頭痛などを引き起こすようになります。
過度なストレスを受けている場合や、過緊張状態になると自律神経を乱し、動悸が起こりやすくなります。
ただし、動悸の原因がすべて自律神経失調症というわけではありません。
動悸が起こり得る原因の中には心疾患などの病気も隠れている可能性もあるため、注意しなければいけません。
以下に動悸の他の原因をまとめます。
- 適応障害
- 不整脈
- 心房細動
- 上室性頻拍
- 貧血
- バセドウ病
- 過換気症候群
- 高血圧症
- 低カリウム血症
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 心不全
- アナフィラキシーショック
- 脳出血
自律神経失調症が原因だと決めつけしまうと、重大な病気を見落としてしまう可能性もあります。
医師の指導のもと正しい治療を行う必要がある病気や、生死にかかわる重大な病気もあります。
動悸症状がある場合には、個人で判断せず医療機関など専門機関への受診が大切です。
自律神経失調症でなぜ動悸が起こるのかについて、詳しく知りたい方は、こちらの記事も是非ご覧ください。
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自律神経失調症の治し方のまとめ
ここまで、自律神経失調症の治し方や原因についての情報を中心にお伝えしました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 自律神経失調症の症状は、めまい・肩こり・手足のしびれといった肉体的なものや情緒不安定・不安感などの精神的なものまであり、慢性的に引き起こされる
- 自律神経失調症の治し方として、薬物治療や精神治療以外にも生活習慣の見直しといった治し方がある
- 自律神経失調症の原因は、ストレスや生活習慣の乱れ以外にもホルモンバランスの崩れなどがある
- 自律神経失調症を発症しているかどうかは自分で判断することが難しいので、症状に心当たりのある方は病院で診察を受けるようにする
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。