高血圧・低血圧の血圧に関する問題は日本の国民病ともいわれるほど深刻な問題です。
血圧の問題は生活習慣などともいわれていますが、自律神経失調症とも関係があるといわれているのをご存じでしょうか?
本記事では、自律神経失調症と血圧について以下の点を中心にご紹介します。
- 自律神経失調症と血圧の関係
- 自律神経失調症による血圧変動の治し方
- 自律神経失調症以外の原因
自律神経失調症と血圧の関係についてご参考いただけますと幸いです。
血圧以外の自律神経失調症の症状についても紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
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自律神経失調症とは
自律神経失調症はストレスなどが原因となり、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで起こる症状です。
交感神経とは活動している時に活発になる自律神経のことで、副交感神経は夜間やリラックスしている時に働く自律神経です。
症状としては下記のようなものが挙げられます。
- 身体面 疲れやすさ、寝付けない、だるさ、便秘や下痢
- 精神面 外出できない・何もする気になれない
自律神経失調症について詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読み下さい。
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自律神経失調症と血圧の関係
自律神経のバランスが崩れると不調を感じる原因となります。
また、自律神経の過度な乱れは自律神経失調症につながります。
自律神経失調症では様々な症状がありますが、血圧とどのように関係するのでしょうか?
自律神経失調症と血圧についての関係を紹介していきます。
高血圧
自律神経は血圧の変動に大きく作用しています。
交感神経は血圧を上げる、瞳孔を拡大するなどの役割を果たします。
高血圧につながる自律神経失調症の主な症状として下記のようのものが挙げられます。
- 血圧上昇
- ほてり
- たちくらみ
- 赤み
- 頭痛や目がチカチカする
血圧の上昇は血管や心臓に大きな負担をかけてしまい、他の病気の原因となります。
自律神経失調症の症状と共に高血圧が見られる場合、医師に相談して定期的な血圧測定や経過観察をすることが重要です。
低血圧
高血圧ばかりではなく、低血圧も自律神経失調症が引き起こす症状の一つです。
自律神経の乱れにより、血液の循環が悪くなることで低血圧になります。
低血圧になると以下の症状がみられます。
- たちくらみ・めまい
- 立っていると気持ちが悪くなる
- 全身に倦怠感がある
これら以外にも症状が見られますが、意識していないと気づきにくいことが多いです。
該当するような症状があり、血圧測定で低血圧が続くようであれば、診察してみるようにしてください。
「何となく疲れやすく体調が悪い。」「イライラしたり、気持ちが落ち込んだりする。」気になって病院で検査しても異常がないと言われる。それはもしかすると、自律神経失調症かもしれません。ストレス社会では、自律神経失調[…]
自律神経失調症による血圧以外の症状
血圧の変化も重要ですが、自律神経失調症の症状は血圧の変動ばかりではありません。
自律神経失調症の症状は様々ですので、いくつか紹介していきます。
該当するものがあるか、チェックしてみましょう。
身体的症状
- 手足のしびれ
- 動悸
- 不整脈
- めまい
- 頭痛
- 耳鳴り
- 口やのどの不快感
- 片頭痛
精神的症状
- 情緒不安定
- イライラ
- 不安感
- 抑うつ
どれも現代人に多く見られる不調であり、誰にでも起きる可能性があります。
紹介した症状は自律神経失調症以外にも該当する症状です。
紹介した症状に該当したからといって必ず自律神経失調症であるとはいえません。
他の病気である可能性もあり、見逃してしまうこともあります。
気になる症状がある場合には病院へ行くことをおすすめします。
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自律神経失調症による血圧変動の治し方
自律神経失調症による血圧変動が見られた場合、どのような治療法があるのでしょうか?
高血圧・低血圧では治療法も異なり、正しい治療を行うことで改善することが可能です。
それぞれの症状に合わせた治療法を紹介します。
高血圧
一般的に血圧の上昇は、塩分の摂りすぎ・運動不足・睡眠不足などが原因であるといわれています。
自律神経失調症の場合には、それに加えてストレスなどによって引き起こされる場合が多いです。
過度な飲酒や喫煙をするような、生活習慣は改善するべきです。
また、適度な運動や正しい食生活を送ることも重要です。
高血圧に有効な対処法を以下にまとめます。
- 食生活を見直す…塩分の摂りすぎ・飲酒を控える・野菜や果物を摂る
- 適度な運動を心がける…一日30分以上の軽い運動・毎日運動を続ける
- 生活習慣を見直す…睡眠・休養を十分に取る・タバコをやめる
低血圧
高血圧とは異なり、塩分をある程度摂取することで血圧の上昇を促します。
しかし、過度な摂取はせずに、塩分の適量摂取を心がけましょう。
また、十分な水分摂取は、血液量を増やして血圧を上げる役割があると考えられています。
適度な運動と入浴も血の巡りを良くするために必要です。
また、入浴などはリラックス作用もあるので、ストレス改善にも役立ちます。
低血圧の対処法を以下にまとめます。
- 食生活を見直す…バランスの取れた食生活・適度な塩分の摂取・水分を摂取する
- 血液循環を良くする運動を行う…ウォーキングなどの運動
- 入浴血圧循環を良くする…体全体を温めて血の巡りをよくする
自律神経失調症以外の原因
血圧変動の理由は、自律神経失調症ばかりではありません。
その他の原因も理解することで、血圧変動を改善することができます。
高血圧
高血圧の症状として考えられる原因は以下の通りです。
- 肥満
- 塩分の摂りすぎ
- ストレス
- 喫煙
低血圧
低血圧の症状として考えられる原因は以下の通りです。
- 貧血
- 首肩こり
- アレルギー
- 糖尿病
- 神経難病
自律神経失調症と血圧まとめ
今回は、自律神経失調症と血圧についてご紹介してきました。
自律神経失調症と血圧についての要点を以下にまとめます。
- 交感神経・副交感神経のバランスが崩れてしまうことで血圧変動が起こる
- 自律神経失調症による血圧変動は、生活習慣を整えることによって治療する
- 自律神経失調症の以外の原因もあるが、治療は血圧を安定させるために行う
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。