介護職には、ケアマネージャー、介護士などさまざまな職業があります。
中でも介護福祉士は唯一の国家資格です。
しかし、いざ介護福祉士として就職する際、履歴書の書き方で悩むことはありませんか?
本記事では、介護福祉士の履歴書について以下の点を中心にご紹介します。
- 介護福祉士の履歴書の主な書き方
- 介護福祉士の履歴書を書く時のアドバイス
- 介護福祉士の履歴書を書く時の注意点
介護福祉士の履歴書について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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履歴書への介護福祉士や介護資格の書き方
介護関係の仕事へ転職する際には、履歴書の記入が必要です。
資格・免許を記入する欄があり、正式名称や取得年月日を正確に書く必要性があります。
適当に書くと、面接官に志望度が低そうや応募条件に適さないなどの印象をもたれます。
資格や免許の正式名称や取得年月日に関して、以下で説明するので参考にしてください。
資格名は正式名称で記入する
履歴書に資格名を書く際には、正式名称を記載しましょう。
介護関係の資格は、略称で呼ばれるものや正式には資格で無いものも多くあります。
また、資格や免許によって取得や修了、合格などの書き方が違います。
資格の正式名称を以下で説明するので、参考にしてください。
資格・免許の通称 | 履歴書で資格・免許の欄に書く場合 |
介護福祉士 | 介護福祉士 取得 |
ケアマネジャー・ケアマネ | 介護支援専門員 取得 |
認定ケアマネジャー | 認定ケアマネジャー資格 取得 |
主任ケアマネ | 主任ケアマネジャー 取得 |
初任者研修 | 介護職員初任者研修過程 修了 認知症介護基礎研修過程 修了 |
実務者研修 | 介護福祉士実務者研修過程 修了 |
ホームヘルパー2級 | 訪問介護員2級養成研修過程 修了 |
レクリエーション介護士 | レクリエーション介護士2級資格 取得 |
ホームヘルパー1・2級に関しては資格が廃止されていますが、履歴書へ記載可能です。
注意点はホームヘルパー2級と介護職員初任者研修過程を一緒にしないようにしましょう。
あくまでも自分で受けた研修を記載するようにしてください。
登録日ではなく取得日を記入する
履歴書に資格・免許を記載する際は、登録日ではなく取得日を記載しましょう。
合格証書や登録証を確認すると、取得日の西暦や和暦が記載されています。
履歴書に記載する際は、西暦または和暦で書いていきましょう。
正式な決まりが無いため、履歴書のホームに合わせて記入してください。
合格証書や登録証を紛失した場合は、発行元である団体や協会へ連絡を行いましょう。
取得年月日を問い合わせて聞くこともできます。
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介護福祉士の履歴書の書き方
介護福祉士の履歴書の書き方について、項目ごとに確かめていきましょう。
学歴・職歴
学歴・職歴は各々まとめて書きます。
学歴は、1行目の中央に「学歴」と書き、次行から中学校卒業以降から書きます。
略称にせず、正式名称を書きましょう。
また、学部や学科、専攻やコースなども忘れずに書きましょう。
次に、職歴を書くときは、学歴と同じく中央に「職歴」と書きます。
基本的に職歴を書く際は、正社員・契約社員・派遣社員の経歴とされています。
しかし、介護福祉士に関連する仕事の経験がある場合は、アルバイトやパートの経歴も書きます。
会社名は、正式名称で書き、担当業務についても書きます。
すべて書き終えたら、1行下の右側に「以上」と書いてください。
年月の表記は、西暦または和暦で統一しましょう。
免許・資格
免許・資格は、取得した順番で書いていきます。
資格の記入では、年月のところは取得日を書きます。
取得日と登録日は、間違いやすいので注意しましょう。
介護福祉士の修了証明書や登録証などを確かめてから、取得日を書きましょう。
学歴と同じく、資格は正式名称で書き、正式名称のあとに「取得」と書きます。
ただし、介護職員初任者研修や実務者研修は、正式な資格取得とは異なるため、取得ではなく「修了」と書きます。
民間資格を持っている方で、介護福祉士に関連する資格の場合は、履歴書に積極的に書きましょう。
また、現在勉強中であっても面接時にアピールできるので、書いておきましょう。
記入する場合は、年月の部分は空欄にし、資格の名称の右横に「取得予定」や「取得に向けて勉強中(研修中)」と書きます。
趣味・特技
趣味・特技については、自由に書ける項目なので、介護福祉士に関係すること以外でも書けます。
また、人柄をイメージできるので、面接官とコミュニケーションが取れるよいきっかけになります。
趣味・特技欄を書くときは、「読書」とだけ書くのではなく、「毎日必ず小説を読みます」など、一言あると話題になるでしょう。
長所・短所
長所や短所は、介護福祉士として適しているか判断するポイントになります。
介護福祉士の仕事は、高齢者の方と接するため、「冷静な判断と対応ができる」などの長所があると理想です。
また、短所はマイナスな印象を与えないようにするため、改善点なども書くとよいでしょう。
長所・短所を書くときは、根拠を書くと丁寧に書かれている履歴書として、判断してくれる可能性もあります。
志望動機
志望動機は、もっとも注目される項目になります。
「入社後、介護福祉士としてこんな風に働ける」など、応募先にとって、メリットがあることをアピールするとよいでしょう。
志望動機例について以下を参考にしてください。
介護施設への転職を行う場合の例について以下に紹介いたします。
「私は病気や障害で日常生活で困っている方に対して、少しでも生活に寄り添いたいと考えています。
日常生活の負担を少しでも軽減することで、本人だけでなく家族負担も減らせます。
また、生活に寄り添うことで利用者様の精神的な不安を解消できると考えています。
不安を解消するだけでなく、利用者様と一緒に接しながら人との関わりの楽しさを伝えていきたいと思っています。
また利用者様と接しながら、介護を一緒に学んでいきたいと思っています。
今まで学んだスキルや経験を活かし、利用者様ができるだけ日常生活が困らないように貢献したいと思い志願しました。」
自己PR
自己PRは、あまり長く書きすぎず、簡潔に書くことがポイントです。
介護福祉士として、「きめ細かい対応ができる」、「応募先の特色を活かし、丁寧な仕事ができる」など、応募先が求めている人物像をイメージしながら書くとよいでしょう。
本人希望欄
本人希望欄は、本人の都合により、シフトなどの希望がある場合は書きましょう。
介護福祉士として働く方は、応募先によっては、夜勤などもあると思います。
就職後、条件と合わないなどを防ぐためにも希望を書いておくことは大切です。
本人希望欄に書くことがない方は、「貴社規定でお願いいたします」と書くと丁寧な人柄という印象を与えられるでしょう。
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介護福祉士の履歴書を書くポイント
ここからは、介護福祉士の履歴書を書くポイントをみていきましょう。
結論から述べる
最初に結論から書くと、分かりやすい履歴書になります。
介護福祉士として、なぜここで働きたいと思ったのかを短く書きましょう。
結論のあとは、根拠・どんな働き方ができるのかを書きましょう。
熱意を伝える
介護福祉士として、「どんな働き方ができるのか」、「今後、どんな目標があるか」などを書きましょう。
熱意を書くことは、応募先に本気度が伝わります。
履歴書に熱意を書き、アピールすることが大切です。
アピールポイントを具体的に書く
介護福祉士としての強みや自分にしかできないことなどを書きます。
例えば、「前の職場では、入居者としっかりコミュニケーションを取ることで、体調の変化に気づけた」など具体的に書きます。
メリットがあることをアピールすることで、一緒に働きたいと思ってもらえるでしょう。
介護福祉士の履歴書を書く際の注意点
ここからは、介護福祉士の履歴書を書く際の注意点を確かめていきましょう。
ネガティブなことを書かない
履歴書にネガティブな内容は、書かないようにします。
ネガティブなことを書くと、応募先に悪い印象を与えてしまいます。
丁寧な字で書く
履歴書は、丁寧な字で書くことが大切です。
文字は人柄が現れやすい部分のため、きれいに書きましょう。
たとえ、自分の字に自信がなくても、今の自分の中でもっともきれいな字を書くことがポイントです。
丁寧な字で書くことは、介護福祉士の仕事に就く際にとても重要な採用基準になります。
履歴書の提出時のマナー
履歴書の提出時にもマナーがあります。
事前に郵送する場合
郵送する前に確認
事前に履歴書を郵送する場合は、誤字・脱字がないかを確認します。
少し日にちを置いてから、確認することで、誤字・脱字を見つけられることもあります。
また、文章の読み直しをすることで、読み手に伝わりやすいか確かめられます。
誤字脱字がみつかった場合は、もう一度書き直しましょう。
履歴書のコピーをとっておく
履歴書を書き終えたら、コピーをとるとよいでしょう。
面接時に履歴書の内容を聞かれる可能性もあるため、コピーをとることで、面接の準備ができます。
面接時に渡す場合
面接時に履歴書を渡す場合は、クリアファイルに挟み、封筒に入れておきましょう。
封筒に入れることで、汚れなどを防げます。
また、面接官に渡す際は、クリアファイルから出し、履歴書を相手に向けて渡します。
表面には、なにも書く必要はありませんが、裏面には自分の氏名を書きましょう。
提出前の最終チェック表
提出する前にきちんと記入ができているかチェックする方法を以下に紹介いたします。
全体的な確認事項
- 印鑑がまっすぐ押されているか
- 空欄はしっかり埋まっているか
- 黒ペンで記入されているか
- 写真は貼られているか
- 写真の裏に名前は書かれているか
- 誤字・脱字は無いか
- 楷書で丁寧に書かれているか
職務経歴
- 入学・卒業年度に間違いはないか
- 学校名や会社名、資格名は正確か
- 資格取得年度は書かれているか
- 希望職種合った内容が書かれているか
履歴書のコピー
- 履歴書に対して面接内容は妥当か
履歴書の送付状
- 日付・宛先
- 差出人情報(住所、氏名、電話番号、メールアドレス)
- 表題と頭語と挨拶文
- 本文と結語
- 記書き
- 以上
切手
- 封筒に対して、切手料金があっているか
介護福祉士は離職率が高い?
他の業界に比べて、介護福祉士は、離職率が高い傾向にあります。
介護福祉士の資格を持っているにもかかわらず、介護福祉士の仕事をしている方は少数です。
その大きな理由は主に以下の通りです。
- 給料の水準が、業務内容と見合っていない
- 規模が小さい事業所では、福利厚生などを整えるのが難しい
- 待遇や仕事のやりがいを求めて、離職する方が多い
人材を確保するために、キャリアアップの支援や、給料の改善が重要といえます。
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介護福祉士の履歴書のまとめ
ここまで、履歴書の書き方や提出時のマナーなどの情報を中心にお伝えしました。
要点を以下にまとめます。
- 介護福祉士の履歴書の主な書き方は、学歴・職歴は、まとめて書き、趣味は人柄が出やすい項目である
- 介護福祉士の履歴書を書く時のアドバイスは、結論から書いて、熱意を書くとよい
- 介護福祉士の履歴書を書く時の注意点は、ネガティブな内容は書かずに、きれいな字で書く
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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