介護サービスのひとつにショートステイというサービスがあります。
その名の通り「短期宿泊」を目的としたサービスです。
1日だけの利用から30日間での利用まで利用期間はさまざまですが、持ち物は共通しています。
そこで今回は以下について解説していきます。
- ショートステイするときの持ち物
- ショートステイの持ち物で注意する点
ぜひ最後までご覧いただき、ショートステイで忘れ物がないように持ち物リストとしてお役立てください。
介護施設に興味がある方は下記の記事も併せてお読みください。
一括りに老人ホーム・介護施設といっても、種類によって目的や入居条件はさまざまです。初めての老人ホーム・介護施設探しでは、分からないことばかりだと思います。どの施設がいいのか決められない人も多いのではないでしょうか?本記事では、老人[…]
スポンサーリンク
ショートステイとは|必要な持ち物
ショートステイとは在宅介護中、短期的に施設に入所し、介護や支援を受けられるサービスです。
在宅介護の場合、諸事情でどうしても数日間家を空けなければならないという場合があります。
たとえば、冠婚葬祭や介護する方のケガや病気などです。
そのような場合の避難先としてショートステイが用意されています。
ショートステイでは、日常生活に欠かせない持ち物があります。
つい忘れてしまうものもあるので、主に必要となる持ち物を紹介していきます。
施設によって用意されているもの、レンタルできるものもあるので事前に確認しておくと良いでしょう。
主な持ち物
こちらがショートステイをするときに主に必要となる持ち物です。
書類等
入所当日に必要な持ち物に書類があります。
初回、あるいは2回目以降でも変更等があれば提示しなくてはなりません。
- 介護保険証
- 後期高齢者医療保険者証(または健康保険証)
- 介護保険負担割合証
- 介護保険負担限度額認定証(持っている方のみ)
- 健康手帳・おくすり手帳(持っている方のみ)
お薬
ほとんどの高齢者の方は、何種類もの薬を処方されていることでしょう。
ショートステイでは、薬は重要な持ち物のひとつになります。
飲む分量や飲むタイミングを間違えないように利用日数分だけ用意し、一回に飲む薬を小袋に分包します。
さらに朝・昼・夜と分け、名前もしっかりと書いておきます。
また、処方内容がわかる説明書も添付しましょう。
- 内服薬
- 目薬
- 軟膏
- 湿布薬
- 吸入器
衣類
衣類は季節によって、長袖や半袖など考慮して選びます。
また、介護度によって替えの下着を多く用意する、夏でも冷房が効いているときには薄手のカーディガンを用意するなど、その人に合った衣類を用意しましょう。
- 室内着
- パジャマ
- 下着
- 靴下
- 上着
日用品
日用品は入居される方がいつも使っているものを持っていきましょう。
- 洗面道具
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
- コップ(壊れにくいプラスティック製のもの)
- 入れ歯ケース
- 入れ歯洗浄剤
- ひげ剃り(電動)
- 箱ティッシュ
- バスタオル
- フェイスタオル
- ヘアブラシ
その他
- 履物(室内用・室外用)
- 帽子(外出時に必要な方のみ)
- 眼鏡
- 眼鏡ケース
特定の方に必要な持ち物
介護状況によっては、特定の方に必要な持ち物もあります。
家で車椅子生活をしている方
- 車椅子
- 車椅子用クッション
経管栄養の方
- 容器
- チューブ
- 器具
- 流動食(利用日数分)
ショートステイについて詳しく知りたい方は下記の記事も併せてお読みください。
ショートステイとは、宿泊型の介護施設に一時的に入所するサービスです。実際、ショートステイはどうすれば利用できるのでしょうか?ショートステイのサービス内容や、どのくらい費用がかかるのかも気になりますよね。今回は、ショートステイ[…]
スポンサーリンク
ショートステイの持ち物の注意点
ショートステイでは、入所者の方々が快適に過ごせるように、また職員も気持ちよく働けるように持ち物に関しては以下のような注意点を設けているところがほとんどです。
詳しくは利用するショートステイ施設のホームページを参照していただくか、施設のお問い合わせ窓口にご相談ください。
- 全ての持ち物にフルネームを書く
- 高価な現金(預金通帳・印鑑・有価証券など)の持ち込みは禁止
- 高価な物品や装飾品(高級腕時計や指輪など)の持ち込みは禁止
施設は多くの方が利用しています。
必ずフルネームでできるだけ大きく名前を書きましょう。
名前が書いてあれば、落としたときや間違えたときに安心です。
とくに認知症の方は、自分の持ち物を判断することができない方もいらっしゃるので、必ず名前を書くようにしましょう。
またショートステイでは、高額な現金や高価な物品を持ち込まないようにしましょう。
高齢者は、とくに預金通帳や印鑑、有価証券など肌身離さず持っている方もいます。
また、思い出の品として高級時計や指輪を身につけたいと思っている方もいます。
しかしショートステイは共同で生活する場ですから、もし紛失したとなるとまわりの方々や職員に疑いをもたれてしまいます。
関係がギクシャクしてしまったり、疑心暗鬼にとらわれてしまったりするとショートステイで快適に過ごすことはできません。
日本では少子高齢化が社会問題となっており、高齢者の割合が年々増加しています。そんな中、認知症の高齢者を専門にケアする施設も増えてきました。その施設の一つが「グループホーム」です。今回の記事では、「家族が認知症になって自宅で介護を続[…]
ショートステイ利用までの流れ
ショートステイを利用する場合の流れをつかんでおけば、いざ利用するときにスムーズに手続きなどが行えます。
①:ケアマネージャーに相談する
4日以上ショートステイを利用する場合は、ケアマネジャーによる「ケアプラン」が必要となります。
(要支援の方の場合は、地域包括支援センターで作ってもらえます。)
4日未満のショートステイ利用なら、ケアプランは必要ありません。
担当ケアマネジャーに相談して、空き状況を確認してもらいましょう。
②:利用希望と申込み
担当ケアマネジャーに希望日と滞在日数などを伝えます。
担当ケアマネジャーからショートステイを受け入れている施設に連絡が入り、ショートステイの空き状況を確認してから、利用可能かどうか教えてくれます。
③:面談
施設の担当者がご自宅に訪問します。
ショートステイの利用を希望する方の健康状態、要望などの聞き取りを行います。
必ずしも本人でなくても、介護している家族だけの面談でもOKです。
④:契約
契約内容、重要事項などを十分精査し、理解した上で契約を結びます。
⑤:利用開始
利用日には自宅まで送迎があります。
ショートステイの利用の流れには、施設によって違う場合があるため、必ず施設の情報を確認するようにしましょう。
ショートステイでの忘れ物や間違いを防ぐためには
ショートステイの持ち物の忘れ物や間違いを防ぐためには、次の2点がポイントになります。
- 置き忘れた時に誰のものかすぐわかるようにする
- 何を持って行ったのかをすぐ確認できるようにする
名前を書く
ショートステイの持ち物には全て名前を書いておきましょう。
持ち物が多くなると、何を持ってきたのか途中で忘れてしまうことがあります。
また、認知症の場合自分の持ち物が分からなくなってしまうことも起こります。
何度も利用するときは、使っているうちに名前が消えてしまっていないか定期的に持ち物の名前をチェックしておきましょう。
小さいもの、名前が書きにくい素材のものは名前スタンプやシールを貼ることも有効です。
持ち物一覧を写真で残しておく
ショートステイに持っていく物の一覧を写真に残しておきましょう。
自分の持ち物か迷った場合でも何を持って行ったのかをすぐ確認できます。
名前を書くのに抵抗があるなどの理由で、持ち物に名前が書けない場合にも有効です。
ショートステイの持ち物のまとめ
ここでは、ショートステイの持ち物について紹介してきました。
要点を以下にまとめます。
- ショートステイの持ち物は「書類」「薬」「衣類」「日用品」など。
- ショートステイの持ち物で注意する点は「名前をフルネームで」「高額な現金、物品は持ち込まない」
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
超高齢化社会の現在では、ご家族の介護を在宅でされている方も増えています。そのような中でデイサービスは、在宅介護の負担を軽減し介護をされる方の社会参加の場にもなるなど大きな役割を担っています。しかし、デイサービスは具体的にどういっ[…]